飲食店の常連客を公式LINEで増やす|ランチと居酒屋の2回目・3回目の来店

先に結論
飲食店の常連客は、公式LINEで「2回目に来る理由」と「3回目に来る理由」を別々に用意すると増やしやすくなります。 ランチと居酒屋では、お客さまが来る理由がまったく違うので、送る内容と時間も分けます。
- ランチ:近くで働く人が「今日どこで食べるか」を決める前に、日替わりや空いている時間を届ける
- 居酒屋:季節のメニュー・集まりの予定・席の取りやすさなど、「次に誘う理由」を届ける
- 3回目:ショップカードの途中の特典で「あと少し」をつくり、通う習慣にする
配信は「送った回数×送った友だちの数」で通数が数えられるので、回数は少なく、中身を濃くするのが基本です。
お昼の12時5分。近くの会社で働く人たちが、エレベーターを降りながら「今日どこにする?」と話している。夜の7時。仕事帰りのふたりが「どこか空いてる店ある?」とスマホを見ている。あなたのお店の名前が、そのとき思い浮かぶかどうか。常連のお客さまとは、つまりそういう人のことです。
常連は、1回目の料理がおいしかっただけでは生まれません。2回目に来る理由、3回目に来る理由が、ちょうどいいときに届いた人が、気づけば通うようになります。この記事では、公式LINE(LINE公式アカウント)を使って、その理由をランチと居酒屋の場面に分けて届ける方法をまとめます。
飲食店の常連客は、どうやって生まれるのか?
常連客は、1回目の満足、2回目の「思い出した」、3回目の「いつもの」という3段階を経て生まれます。お店ができるのは、2回目と3回目のきっかけを用意することです。1回目は料理と接客で、2回目と3回目は公式LINEで支える、と分けて考えると打つ手が見えます。
1回目で満足しても、2回目を忘れられるのが飲食店
飲食店は、お店の数が多く、お客さまの選択肢がいつも目の前にあります。おいしかったお店でも、次に外食するときに思い出してもらえなければ、別のお店に入ってしまう。満足していないから来ないのではなく、思い出せないから来ない。ここに、公式LINEで埋められるすき間があります。
3回目までは「理由」、そこから先は「習慣」
2回目は「この前おいしかったな」で来てくれても、3回目からは、通う理由がもう一つ必要です。ショップカードのポイントが「あと1つ」、気に入ったメニューの季節が来た、といった理由が続くうちに、来店が習慣になっていきます。
ランチと居酒屋で、2回目のきっかけはどう違うのか?
ランチは「今日の昼をどこにするか」をその場で決める人が多く、届けるのは日替わりや空いている時間です。居酒屋は「次の集まりをどこにするか」を数日前に決める人が多く、届けるのは季節のメニューや席の取りやすさです。決める時間と理由が違うので、送る時間と中身も分けます。
- 近くで働く人・住む人が中心
- 行く店をその日の昼前に決める
- 決め手は日替わり・待ち時間・価格
- 送るなら11時前後、短い一通で
- 仕事仲間・友人どうしの集まりが中心
- 行く店を数日前〜当日の夕方に決める
- 決め手は季節のメニュー・席・人数
- 送るなら週の前半や、集まりが増える時期の前
ランチと夜の両方を営業しているお店は、同じ一通で両方のお客さまに届けようとすると、どちらにも中途半端になります。どちらのお客さまを増やしたいかを先に決め、まずはその場面に合わせて送りましょう。
ランチのお客さまに、2回目・3回目の来店をどう促せばいいのか?
ランチは、日替わりのメニューを昼前に届けるのが基本です。お客さまが「今日どこにしよう」と考え始める少し前に届けば、それが2回目のきっかけになります。3回目からは、ショップカードのポイントで「あと少し」をつくります。
11時30分〜12時は比較的すいています。 ショップカードをお持ちの方は、会計のときにQRコードを読み取ってくださいね。
「すいている時間」の一言で、待つのが苦手な人を呼べる
ランチの常連になりにくい理由の一つが、待ち時間です。昼休みが限られた人にとって、行列は避けたいもの。お店がわかっている「比較的すいている時間」を一言添えると、混む時間を避けたい人が、あなたのお店を選ぶ理由になります。混む時間の分散にもつながります。
毎日送らず、週1回の「今週のメニュー」でもいい
日替わりを毎日送ると、通数が増え、ブロックの心配も出てきます。迷ったら、週の初めに「今週の日替わり」をまとめて1通にする方法もあります。メッセージ配信は日時を指定して予約できるので、仕込みの前日に作っておけば、当日の朝に手を止めずに済みます。
ショップカードは「来店ポイント」で1ポイント目から始める
LINEのショップカードには、お客さまがカードを受け取った時点でポイントを付けられる来店ポイントがあります。友だち追加したその日に1ポイント目が付けば、2回目の来店で2ポイント目。最初から「もう始まっている」状態にすると、次も来る理由になります。初期の設定では、同じお客さまに同じ日に2回はポイントを付けられないので、ランチと夜の両方に来た日の扱いもお店で決めておきます。
2回目だけに使える小さな特典で、「もう一度」の背中を押す
1回目のあとの最初のお知らせに、「2回目のご来店で、食後のコーヒーをサービスします」のような小さな特典を添える方法もあります。大きな割引は必要ありません。2回目に限った、原価の小さい特典なら、毎回の値引きに慣れさせることなく、もう一度来る理由だけを足せます。特典の有効期間を1か月ほどにしておくと、思い出したときに使ってもらいやすくなります。
居酒屋のお客さまには、どんなきっかけを送ればいいのか?
居酒屋は、季節のメニューや限定のお酒など、「今行く理由」を週の前半に届けるのが向いています。集まりの予定は数日前に決まることが多いため、金曜の夕方に送るより、その前に思い出してもらえる時間に送ります。
今週の金・土は、4名さまのお席がまだ空いています。 ご予約は、このトークに「日にち・時間・人数」を送ってください。
「空いている席」を書くと、幹事さんが誘いやすくなる
居酒屋の2回目は、前回来たお客さまが、今度は誰かを誘って来るときに生まれることがあります。誘う側にとって知りたいのは、その日に席があるかどうかです。「今週の金・土は4名さまのお席が空いています」と書けば、幹事さんは仲間に声をかけやすくなります。
宴会のお客さまは、翌日のお礼で少人数の来店につなげる
宴会で初めて来たお客さまは、お店を知ってもらう大きなきっかけです。翌日に幹事さんへお礼を送り、「少人数でもお気軽に。カウンターは当日でも入りやすいです」と添えておくと、次は2〜3人で来てくれる入口になります。宴会の予約を守るための連絡は、飲食店の無断キャンセル対策とLINEにまとめています。
クーポンは「次の季節まで」の期限で、来店の理由をつくる
LINE公式アカウントのクーポンは、有効期間や使用回数を決めて作れます。たとえば「秋の限定メニュー1品サービス・11月末まで・1回」のように、期限と回数を絞った小さなクーポンにすると、割引に頼らず「その季節のうちに行こう」という理由になります。
年末や歓送迎会の時期は、1か月前に「席の取りやすい日」を知らせる
集まりが増える時期は、幹事さんが早めにお店を探し始めます。忘年会なら11月の初め、歓送迎会なら2月の終わりごろに、「◯日〜◯日は、10名さままでのお席がまだ取りやすいです」と知らせておくと、前回来てくれたお客さまが真っ先にあなたのお店を候補に入れてくれます。混む前に知らせることが、席を埋めるいちばんの近道です。
友だち追加してもらうには、会計とテーブルで何をすればいいのか?
友だち追加は、「追加すると何が届くのか」を一言で伝えるのがいちばん効きます。ランチなら「日替わりを昼前にお知らせ」、居酒屋なら「季節のメニューと空席のお知らせ」。お客さまにとっての得が見えると、会計の短い時間でも追加してもらえます。
ランチの会計は数十秒です。レジで長く説明するより、テーブルのPOPに「日替わりを11時にお知らせします」とQRコードを置き、食事を待つあいだに読み取ってもらう方が向いています。居酒屋は、お会計を待つ時間や、ラストオーダーを伝えるときに「季節のメニューが入ったらLINEでお知らせしています」と一言添えると自然です。友だちの集め方は友だちが増えないお店向けのページでも紹介しています。
あいさつメッセージで、追加してくれた人に「何が届くか」を約束する
友だち追加してくれたお客さまには、最初にあいさつメッセージが届きます。ここで「平日の11時ごろに日替わりをお知らせします」「季節のメニューが入ったときにお知らせします」と、これから届く内容と回数の目安を書いておきます。届く内容がわかっていると、お知らせが来ても「何だろう」と思われず、ブロックされにくくなります。
送りすぎて常連を失わないためには、どうすればいいのか?
送る回数は少なく、1通の中身を濃くするのが基本です。公式LINEの通数は「送った回数×送った友だちの数」で数えられ、プランごとに無料で送れる通数が決まっています。友だちが増えるほど通数も増えるので、回数を先に決めておくと、ブロックと費用の両方を抑えられます。
| 送り方(例) | 1か月の通数 | コミュニケーションプラン(無料・月200通まで) |
|---|---|---|
| 友だち150人×月1回 | 150通 | 収まる |
| 友だち150人×月4回(週1回のランチ) | 600通 | 収まらない。ライトプラン(月額5,000円・5,000通まで)などを検討 |
| 友だち500人×月2回(居酒屋の季節のお知らせ) | 1,000通 | 収まらない。ライトプランなら収まる |
1通に詰め込みすぎず、吹き出しは3つまでで足りる
メッセージ配信は、1回に吹き出しを3つまで送れます。ただ、吹き出しが多いほど読む負担は増えます。日替わりのお知らせなら1つの吹き出しに、メニュー・時間・ひとことの3行で十分です。写真を添えるなら、文章は短くしましょう。送る頻度や時間の決め方は、配信頻度の記事で詳しく紹介しています。
常連さま向けの一言は、全員へのお知らせに添える
常連のお客さまだけに送りたくなっても、年齢や性別などの属性で絞る配信はターゲットリーチが100人以上必要です。友だちが少ないうちは、全員へのお知らせの最後に「ショップカードが3ポイント目の方は、次回ドリンク1杯サービスです」と添えるだけでも、常連さまに向けた一言になります。
常連客が増えているかは、何を見ればわかるのか?
見るのは、ショップカードの2ポイント目・3ポイント目に進んだお客さまの数と、LINEのお知らせを見て来たお客さまの数の2つです。どちらも、会計のときに少し気をつけるだけで数えられます。
月に1回、会計のときに「LINEを見て来た」と言ってくれたお客さまを正の字で数えておき、ショップカードで3ポイント目に進んだ人の数と並べてメモします。お知らせを見て来た人が多いのに3ポイント目に進む人が少なければ、3回目の理由が足りていません。ショップカードの途中の特典を見直しましょう。LINEのショップカードは、ゴールの前の特定のポイントで特典を付けたり、ゴール後に別のカードへ切り替えたりもできます。機能の全体はショップカードの機能ページで確かめられます。
常連さまの好みは、チャットのノートに1行で残す
LINEで予約や問い合わせをくれたお客さまには、チャットにノートを残せます。追加料金なしで使える範囲では、ノートはチャットルームごとに1件です。「いつもカウンター・日本酒は辛口」のように1行で残しておけば、次の予約のときに「いつものお席、空けておきますね」と返せます。覚えてもらえていると感じたとき、お客さまは常連になります。
今日からできる、常連づくりのチェックリスト
- □ ランチと居酒屋のどちらの常連を先に増やすか決めた
- □ 友だち追加の理由を一言で書いたPOPを、テーブルとレジに置いた
- □ ショップカードに来店ポイントと、3ポイント目の小さな特典を設定した
- □ 1か月に送る回数を決め、友だちの数と掛けて通数を確かめた
- □ 「LINEを見て来た」お客さまを数える場所を決めた
常連のお客さまが増えると、売上がどう変わるかはリピート売上シミュレーターで試算できます。あなたのお店の客単価と来店回数を入れて、2回目・3回目が増えたときの差を確かめてみてください。
よくある質問
飲食店の公式LINEは、どのくらいの頻度で送ればいいですか?
決まった正解はありません。ランチは週1回の日替わりのお知らせ、居酒屋は月2回ほどの季節のお知らせから始め、ブロックの数を見ながら調整するのが無理のない始め方です。通数は「送った回数×送った友だちの数」で数えるので、友だちの数と回数を掛けて、プランの無料の通数に収まるかも確かめておきましょう。
ランチのお客さまにも、友だち追加してもらえますか?
ランチは会計が短いので、レジで長く話すより、テーブルのPOPやレジ横のQRコードで「日替わりを11時にお知らせします」と、友だちになる理由を一言で伝えるのが向いています。ショップカードの来店ポイントを付けておくと、追加したその場で1ポイント目が付きます。
ショップカードは、1日に何回もポイントを付けられますか?
LINEヤフーのマニュアルでは、初期の設定は「同日中に同じお客さまへのポイント付与を許可しない(0時にリセット)」です。ランチと夜の両方に来るお客さまがいるお店でも、まずはこの設定のまま始めると、不正なポイントの付与を防げます。
クーポンは、常連づくりに使った方がいいですか?
毎回の割引クーポンは、割引がないと来ない習慣をつくることがあります。常連づくりには、2回目だけに使える小さな特典や、有効期間の短い季節のクーポンなど、「次の来店」に理由を足す使い方が向いています。クーポンは有効期間や使用回数を決めて作れます。
常連のお客さまだけに、特別なお知らせを送れますか?
年齢や性別などの属性で絞る配信は、ターゲットリーチが100人以上必要です。小さなお店では、チャットのタグを付けたお客さまからオーディエンスを作る方法もあります。まずは全員へのお知らせに、常連さま向けの一行を添えるところから始めると手間がかかりません。
宴会のお客さまを、ふだんの常連につなげるには?
宴会の幹事さんは、お店をよく知るきっかけになったお客さまです。宴会の翌日にお礼を送り、少人数で来やすい日やおすすめの席を一言添えておくと、次は少人数で来てくれる入口になります。
出典・参考(2026年10月6日時点)
- LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントの料金プラン」(通数の数え方・各プランの無料メッセージ通数)
- LINEヤフー for Business「ショップカード」マニュアル(来店ポイント・途中の特典・ランクアップ・同日中の付与制限)
- LINEヤフー for Business「クーポンの作成」マニュアル(有効期間・使用回数・抽選)
- LINEヤフー for Business「メッセージ配信」マニュアル(予約配信・吹き出し3つまで)
- LINEヤフー for Business「チャットProオプション」(無料の範囲:ノートはチャットルームごとに1件)
- LINEヤフー for Business「絞り込み配信について」マニュアル(ターゲットリーチ100人以上)
記事の内容は2026年10月6日時点の情報です。最新の仕様・料金は各公式サイトでご確認ください。