リピート・常連づくり

来店周期に合わせてLINEを自動配信するには?業種別の決め方と作り方

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ミセノテ編集部
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2026年9月26日時点
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来店周期に合わせて、LINEが自動で届く。(コラムのサムネイル)

先に結論

来店周期に合わせた自動配信は、「お客さまが次に来たくなる時期の少し前」に、決めたメッセージが自動で届く仕組みです。 全員に同じ日に送る一斉配信と違い、一人ひとりの来店日から数えて届くので、「ちょうど考えていた」ときに読まれやすくなります。

作り方は次の3ステップです。

  • 周期を決める:予約台帳から、お客さまの来店の間隔を並べて真ん中の値を出す(業種やメニューごとに分ける)
  • お客さまを分ける:来店のあとでチャットにタグを付け、メニューごとのグループにする
  • 自動で送る:タグから作ったオーディエンスを開始条件にして、ステップ配信で「周期の少し前」に届ける

LINE公式アカウントのステップ配信は、1つの待ち時間を1〜30日で設定します。30日を超える周期は、途中にもう1通はさむなどの組み方で調整します。

月に1回、友だち全員へお知らせを送っている。それなのに、来てほしい人に限って来ない。

一斉配信は、送る日がお店の都合で決まります。カラーから2週間しかたっていない人にも、2か月たった人にも、同じ日に同じ文が届く。前者には早すぎ、後者には遅すぎるのです。

来店周期に合わせた自動配信は、この「ずれ」をなくすための仕組みです。この記事では、あなたのお店の周期を予約台帳から出す方法、業種ごとの決め方、そしてLINE公式アカウントの標準の機能でどこまで作れるかを、手順の順番でまとめます。

来店周期に合わせた自動配信とは、どんな仕組みか?

お客さま一人ひとりの来店日から数えて、「そろそろ次に来たくなる時期」の少し前に、決めたメッセージが自動で届く仕組みです。お店が送る日を決める一斉配信と違い、お客さまの時計に合わせて届くので、予定を考えているときに読まれやすくなります。

一斉配信(月1回、全員に)
  • 送る日はお店の都合で決まる
  • 来たばかりの人にも、しばらく来ていない人にも同じ文
  • 予約を考えていない時期に届くと、読み流されやすい
来店周期に合わせた自動配信
  • その人の来店日から数えて届く
  • メニューに合わせた文面にできる
  • 一度作れば、毎日の手間はタグ付けだけ
一斉配信と、来店周期に合わせた自動配信の違い

手で送り続けると、忙しい月ほど送りもれが増える

周期のご案内を、カルテを見ながら1人ずつ手で送っているお店もあります。気持ちは伝わりますが、繁忙期ほど送る時間がなくなり、いちばん声をかけたい時期にもれてしまいます。自動にするのは、手を抜くためではなく、送りもれで失う予約を防ぐためです。

一斉配信をやめる必要はない、役割を分けるだけ

周期のご案内を自動にしても、月1回の一斉配信は続けてかまいません。新しいメニューや臨時休業、季節のイベントのように、全員に同じ日に知らせたいことは一斉配信、その人の時期に合わせて届けたいことは自動配信、と役割を分けます。こうすると、一斉配信に「そろそろ予約を」という文を入れなくてよくなり、お知らせの中身もすっきりします。

自分のお店の来店周期は、どうやって決めればいいのか?

予約台帳から、同じメニューのお客さま20人ほどについて「前回の来店から今回までの日数」を並べ、真ん中の値を周期の目安にします。平均ではなく真ん中の値を使うと、たまに来る人や極端に短い人に引っぱられにくくなります。1通目はその少し前に届くようにします。

業界の平均の数字を探すより、あなたのお店のお客さまの実際の間隔を使う方が、ずっと役に立ちます。同じ美容室でも、立地やお客さまの年代、メニューの内容で周期は変わるからです。

42日カットのお客さま20人の間隔を並べた、真ん中の値(例)
35日目1通目「そろそろの時期です」を届ける日(真ん中の値の1週間前)
56日目まだ予約がない人に2通目を届ける日(真ん中の値の2週間後)
来店周期から配信の日を決める計算の例(数字はあなたのお店の予約台帳で置きかえてください)

真ん中の値の出し方(ノートと電卓で5分)

  1. 同じメニューで、2回以上来ているお客さまを20人ほど選ぶ
  2. それぞれ「前回の来店日から今回の来店日まで」の日数を書き出す
  3. 短い順に並べ、ちょうど真ん中にくる値を見る(20人なら10番目と11番目の間)
  4. その値から1週間ほど引いた日を、1通目の配信日にする

1回しか来ていない人は、周期の計算に入れない

周期を出すときは、2回以上来ているお客さまだけを使います。1回しか来ていない人を入れると、「次がいつか」がわからないまま計算がゆがみます。初めてのお客さまには、周期のご案内の前に、来店翌日のお礼と2回目のご案内の流れを別に用意しておくと、2回目に来た時点から周期の流れに乗せられます。

周期を1つにまとめると、半分のお客さまに早すぎる

カットとカラーを同じ周期で送ると、どちらかのお客さまには早すぎたり遅すぎたりします。メニューごとに周期を分けるのが基本です。ただし最初から細かく分けすぎると続かないので、お店の売上の中心になっているメニュー2〜3個から始めましょう。

業種によって、周期の決め方はどう違うのか?

周期を決める「ものさし」が業種で違います。美容室はメニューごとの伸び方、ネイルやまつげは付け替えの時期、整体は施術者が伝えた次の目安、エステはコースの回数、飲食店は季節です。自分の業種のものさしで、周期を決めてください。

業種周期を決めるものさし1通目で伝えること
美容室メニュー(カット・カラー・パーマ)ごとの来店の間隔前回のメニューと、そろそろ気になる時期
ネイル・まつげお店で案内している付け替え・リペアの時期付け替えの時期と、次のデザインの案内
整体・鍼灸施術者がその人に伝えた次回の目安(人ごとに違う)前回伝えた目安と、体の状態の確認
エステコースの回数と、回と回の間隔コースの次の回と、残りの回数
飲食店周期より季節(宴会・記念日・季節メニュー)去年と同じ季節のお知らせ
教室・スクール月謝の更新や、振替の期限次の更新日や、振替の締め切り
業種ごとの、来店周期を決めるものさし

整体は「人ごとの目安」を会計で決めておく

整体・鍼灸は、同じメニューでもお客さまの体の状態で次の目安が変わります。メニューの平均より、施術者が会計のときに伝えた「次は◯週間後に」の目安でグループに入れる方が合っています。「2週間」「1か月」など、よく使う目安をタグにしておくと分けやすくなります。

飲食店は、周期の代わりに「去年の同じ時期」を使う

飲食店は、来店の間隔が人によってばらばらです。周期で追うより、「去年の12月に宴会で来た人に、11月初めに案内を送る」のように、季節の来店を1年後に思い出してもらう使い方が合っています。

エステや教室は「回数」と「期限」でタイミングを決める

エステのコースや教室の回数券は、周期よりも「残りの回数」と「使える期限」が大事です。たとえば5回コースの3回目が終わった人に、「残り2回です。次回は◯日ごろがおすすめです」と届ける。回数券の期限が1か月後に迫っている人に、「期限までにあと1回ご利用いただけます」と届ける。お客さまが損をしないためのお知らせとして送ると、売り込みの印象が出にくくなります。

LINE公式アカウントで、来店周期の自動配信はどう作るのか?

LINE公式アカウントでは、ステップ配信とチャットのタグを組み合わせて作ります。来店のあとにタグを付け、そのタグから作ったオーディエンスをステップ配信の開始条件にすると、タグが付いた人から順に、決めた日数のあとでメッセージが届きます。

タグを決める「カット」「カラー」などメニューごとに
来店後にタグ会計のあと、チャットでその人にタグを付ける
オーディエンスタグからチャットタグオーディエンスを作る
ステップ配信オーディエンスを開始条件にする
待ち時間と文面周期の少し前に届くよう日数を決める
LINE公式アカウントで来店周期の自動配信を作る流れ

待ち時間は1〜30日、30日を超える周期は途中に1通はさむ

LINEヤフーのマニュアルでは、ステップ配信の待ち時間は1〜30日の間で設定するとされています。35日目に届けたいなら、たとえば来店の翌日にお礼、その34日後に周期のご案内と2つのステップに分けます。途中のお礼やケアのひとことが、周期のご案内までのつなぎになります。

また、ステップ配信の開始条件にオーディエンスを選んだ場合、開始した時点でオーディエンスに入っている人に加えて、あとから新しくオーディエンスに入った人も配信の対象になります。来店のたびにタグを付けていけば、その人から順に流れが動き出します。

タグ付けを忘れない、会計のあとの30秒の手順

自動配信がきちんと動くかどうかは、来店のたびにタグを付けられるかで決まります。手順を短く決めておきましょう。

  1. 会計が終わったら、スタッフ用のスマホでLINE公式アカウントのチャットを開く
  2. そのお客さまのトークを開き、今日のメニューのタグを付ける
  3. 前回のメニューのタグが付いていれば、今日のメニューのタグに付け替える

受付に「タグ付けは会計のあと」と小さく貼っておくと、忙しい日でも忘れにくくなります。

標準の機能だけで作るときに、気をつけたい3つのこと

  • タグの数に上限がある:チャットProオプションを使わない場合、作れるタグの数は多くなく、1つのチャットに付けられるタグは1つです(2025年3月のLINEヤフーのお知らせ時点)。メニューを細かく分けすぎず、大きなくくりで作りましょう
  • 予約の記録とは自動でつながらない:次の予約がすでに入っている人にも案内が届くことがあります。予約が入ったらタグを外すなど、運用で補います
  • 通数に数えられる:ステップ配信のメッセージも配信の通数に入ります。月に来店する人数×1人あたりの通数で、先に計算しておきましょう

来店のたびに周期を数え直したい、予約が入った人には送らないようにしたい、といった細かい動きは、予約・顧客管理の仕組みとつなぐと作りやすくなります。機能の考え方はステップ配信の機能ページと顧客管理の機能ページにまとめています。

同じお客さまが2回目、3回目と来店したときに、同じステップ配信をもう一度受け取れるかどうかなど、細かい動きは設定によって変わることがあります。いきなり全員で始めず、スタッフや家族のLINEで小さく試してから広げると、思わぬ送りもれや二重の配信を防げます。

周期のご案内には、何を書けば予約につながるのか?

周期のご案内に入れるのは、「前回のメニュー」「そろそろの理由」「予約の方法」の3つです。前回のメニューにふれると一斉配信の印象が薄れ、そろそろの理由があると「言われてみれば」と思ってもらえます。最後に、予約までの行動をひとつだけ書きます。

カラーのお客さまへ(来店から35日目・美容室の例)
こんにちは、◯◯(店名)です。 前回のカラーから1か月ほどたちました。 根元の色の差が、そろそろ気になり始めるころかもしれません。

下のメニューの「予約する」から、空いている日時を選べます。 すでにご予約いただいている方は、このお知らせは気にしないでくださいね。

来店周期に合わせたご案内の例。前回のメニュー・そろそろの理由・予約の方法の3つを入れている

業種ごとの「そろそろの理由」の書き方

  • ネイル:「前回のジェルから3週間ほどたちました。爪の根元のすき間が気になるころかもしれません」
  • まつげ:「前回のエクステから少し時間がたち、本数が減ってきたと感じるころかもしれません」
  • 整体:「前回お伝えした『次は3週間後くらいに』の時期が近づいてきました」
  • エステ:「コースの次の回の時期になりました。残りはあと2回です」

どれも、お客さまが自分で感じていることを言葉にする書き方です。お店の都合ではなく、お客さまの目線で「そろそろ」を伝えると、押しつけに聞こえません。

2通目は「お変わりありませんか」で、押しすぎを防ぐ

1通目で予約がなかった人への2通目は、同じ案内をくり返さず、「その後お変わりありませんか」と様子をたずねる一言に変えます。2通で止めると決めておくと、しつこい印象を残さずにすみます。それ以降は、休眠のお客さまとして別の流れで声をかけます。

自動配信を始めたあと、何を見て直せばいいのか?

見るのは、配信から2週間以内に予約した人の数と、メッセージの開封・クリックです。ステップ配信には分析の画面があり、ステップごとの配信数・開封数・クリック数を確認できます。予約が少なければ、送る日か文面のどちらかを1つずつ直します。

1か月に1回、3つの数字をメモする

  • 配信した人数:その月に1通目が届いた人
  • 2週間以内に予約した人数:予約台帳で確認
  • 開封・クリック:ステップ配信の分析画面で確認

開封はされているのに予約が少ないなら文面を、開封も少ないなら送る日や時間を見直します。一度に両方を変えないことが、何が効いたのかを見分けるコツです。

開封されているのに予約が入らないときの直し方

開封はされているのに予約が少ない場合は、「読んだけれど、次に何をすればいいかわからなかった」ことが多いです。直す順番の例です。

  • 予約の方法を1つにしぼる(「下のメニューの『予約する』から」など)
  • 空いている日時を具体的に書く(「来週の平日夕方に空きがあります」)
  • 前回のメニューにふれる一文を入れ、自分あての連絡だとわかるようにする

1か月に直すのは1か所だけにして、翌月の数字と比べます。

周期のご案内が効くと、1年の売上はどう変わるのか

周期に合わせて来てくれる人が増えると、1年のうちの来店回数が増え、そのまま売上に積み上がります。どれくらいの差になるかは、新規の人数・客単価・来店の間隔・2回目の来店率を入れれば計算できます。常連さんが少しずつ離れていると感じるお店は、常連さんが離れていくお悩みのページもあわせて読んでみてください。

来店周期の自動配信は、一度作れば、あとは来店のたびにタグを付けるだけで動き続けます。まずは売上の中心になっているメニュー1つで、周期を出すところから始めてみてください。

よくある質問

来店周期は、何人分のデータがあれば決められますか?

まずは同じメニューのお客さま20人ほどの来店の間隔を並べれば、目安は出せます。人数が少ないメニューは、お店でいつも案内している期間をそのまま使い、配信を始めてから実際の予約の時期を見て直していきましょう。

周期のちょうどその日に送ればいいですか?

周期の少し前に送る方が、お客さまが予定を考える時間を取れます。たとえば真ん中の間隔が42日なら、35日目ごろに届くようにすると、そこから1週間ほどのあいだに予約を入れてもらいやすくなります。

LINE公式アカウントのステップ配信は、来店日から数えて送れますか?

ステップ配信の開始条件は「友だち追加」か「オーディエンス」です。来店日から数えたい場合は、来店のあとでチャットにタグを付け、そのタグから作ったオーディエンスを開始条件にします。LINEヤフーのマニュアルでは、開始後に新しくオーディエンスに入った人も配信の対象になるとされています。

自動配信にすると、通数はどれくらい増えますか?

ステップ配信で送ったメッセージも配信の通数に数えられます。月に来店するお客さまが100人で、1人に1通ずつ周期のご案内が届くなら月100通です。1人2通なら200通になるので、ほかの配信とあわせて月の通数を計算しておきましょう。

周期が人によって大きく違うお客さまは、どうすればいいですか?

間隔が長いお客さま・短いお客さまでタグを分けるか、会計のときに「次はいつごろにしますか」と聞いて、その人の目安でグループに入れる方法があります。最初から細かく分けすぎず、メニューごとの周期で始めて、ずれが大きい人だけ分けるのが続けやすいやり方です。

次の予約が入っているお客さまにも、周期のご案内が届いてしまいませんか?

タグだけで管理している場合、予約済みかどうかは自動では反映されません。予約が入った時点でタグを外す、文面を「ご予約済みの方は、この案内は気にしないでください」と添える、などの工夫が必要です。予約の記録と配信を自動でつなぎたい場合は、予約・顧客管理の仕組みとの連携を考えます。

出典・参考(2026年9月26日時点)

  1. LINEヤフー for Business「ステップ配信」マニュアル(開始条件・待ち時間・通数の数え方)
  2. LINEヤフー for Business「メッセージ配信を自動化できる『ステップ配信』機能を紹介」
  3. LINEヤフー for Business「オーディエンス」マニュアル(チャットタグオーディエンス)
  4. LINEヤフー for Business「分析 - ステップ配信」マニュアル(確認できる指標)
  5. LINEヤフー for Business「チャットProオプション」の提供開始のお知らせ(タグの数の違い)

記事の内容は2026年9月26日時点の情報です。最新の仕様・料金は各公式サイトでご確認ください。

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