公式LINEで届ける店舗の誕生日クーポン|誕生月の聞き方・設定・業種別の文面

先に結論
公式LINEの誕生日クーポンは、「誕生月だけを聞く」「誕生月ごとに分ける」「月のはじめにクーポンを届ける」の3つで作れます。 誕生日当日を狙うより、1か月使えるクーポンにした方が、お店もお客さまも無理がありません。
- 聞き方:友だち追加のあいさつメッセージや予約のときに、誕生月だけを聞く
- 分け方:チャットのタグで誕生月を記録する。基本機能のタグは5個・1人1個までなので、人数と方法を先に決める
- 届け方:クーポンを作り、その月のお客さまに絞り込み配信で送る(少人数ならチャットで個別に)
特典を抽選にすると景品表示法の「懸賞」の扱いになるため、誕生月の人全員が受け取れる形にするのが基本です。
「お誕生日おめでとうございます。今月使える特典をお送りします」。こんな一通が公式LINE(LINE公式アカウント)で届くと、お客さまは「覚えていてくれた」と感じます。大きな値引きでなくても、次に予約する理由になります。
ただ、いざ始めようとすると、手が止まります。誕生日はどうやって聞くのか。聞いたあと、どこに記録するのか。LINEで、その日に自動で送れるのか。この記事では、LINEヤフーの公式マニュアルと消費者庁などの案内をもとに、あなたのお店が無理なく続けられる誕生日クーポンの作り方を、聞き方・設定・特典・文面の順にまとめます。
誕生日クーポンは、お店にとって何がいいのか?
誕生日クーポンのいいところは、値引きの理由が「お祝い」なので、安売りに見えにくいことです。1年に1回、すべてのお客さまに順番に声をかけるきっかけにもなります。しばらく来ていない人にも、自然に連絡できます。
全員に同じ日に送るセールの配信は、関係ないと感じる人も出ます。誕生日の配信は、受け取る人にとって「自分だけに来た一通」です。しかも1年かけて、全員に一度ずつ順番が回ってきます。
年に1回、離れかけたお客さまに声をかけられる
最後の来店から半年たったお客さまに、「お元気ですか」と送るのは少し勇気がいります。誕生月のお祝いなら、理由がはっきりしているので、久しぶりの連絡でも押しつけがましくなりにくいのが強みです。
誕生日当日より「誕生月」の方が、お店もお客さまも楽になる
当日に届けようとすると、日付まで聞く必要があり、送る作業も毎日発生します。誕生月にすれば、聞くのは月だけ、送るのは月に1回です。お客さまも、その月のうちに都合のよい日を選んで来られます。
誕生日は、どうやって聞けばいいのか?
聞くのは誕生月だけにして、友だち追加の直後・予約のとき・会計のときの3つの場面で、ひと言で聞くのが続けやすい方法です。答えはLINEのチャットで受け取り、その場でお客さまに印を付けておきます。
聞く場面ごとに、向いているお店と言い方が違います。
| 聞く場面 | 聞き方の例 | 向いているお店 |
|---|---|---|
| 友だち追加の直後 | あいさつメッセージに「誕生月を数字で返信してください」と入れる | 店頭で友だち追加をお願いしているお店 |
| 予約のとき | 初回の予約の確認に「よろしければ誕生月を教えてください」と添える | 美容室・ネイル・整体など予約制のお店 |
| 会計のとき | 「来月お誕生日の方に特典があるんです」と口で伝え、LINEで返信してもらう | カフェ・飲食など予約なしで来るお店 |
あいさつメッセージで聞けば、通数を使わずに済む
友だち追加の直後に届くあいさつメッセージは、LINEヤフーの料金プランの案内で、通数に数えないメッセージとされています。チャットでの個別のやりとりも同じです。つまり、聞くところまでは通数を使いません。あいさつメッセージの文面の作り方は、友だち追加直後のあいさつメッセージ例文も参考にしてください。
「何に使うか」をひと言添えると、答えてもらいやすい
誕生月を名前やLINEのやりとりと合わせて記録すると、個人情報として扱うことになります。個人情報保護委員会のガイドラインでは、個人情報を取得したら、利用目的を本人に通知するか公表する必要があるとされています。「誕生月のお祝いクーポンをお送りするために使います」と聞くときに書いておけば、ルールの面でも安心で、お客さまも答えやすくなります。
アンケートの「リサーチ」機能は、これから始めるなら避ける
LINE公式アカウントには、アンケートを作れる「リサーチ」機能があります。ただしLINEヤフーは、この機能を2026年12月2日に終了すると案内しています。これから誕生月の聞き方を作るなら、あいさつメッセージとチャットで受け取る形にしておくと、作り直しがいりません。
聞いた誕生月は、LINEでどう記録して届ければいいのか?
誕生月はチャットのタグで記録し、タグからオーディエンスを作って、月のはじめに絞り込み配信でクーポンを送るのが基本の流れです。ただしタグの数に上限があるので、誕生月のお客さまの人数に合わせて、やり方を選びます。
基本機能のタグは「5個・1人1個」。12か月分は作れない
LINEヤフーの案内では、チャットの基本機能で作れるタグは5個まで、1つのチャットルームに付けられるタグは1個までです。誕生月を12個のタグにするには、有料のチャットProオプション(月額3,000円・税別)が必要になります。こちらはタグを300個まで作れ、1つのチャットルームに30個まで付けられます。
基本機能のまま始めるなら、方法は2つです。誕生月のお客さまが月に数人なら、予約台帳やカルテに誕生月を書いておき、月のはじめにチャットで1人ずつ送ります。人数が多いなら、タグを「1〜3月」「4〜6月」のように季節で4つに分ける方法もあります。ただし1人に1個しかタグを付けられないため、ほかの分け方にタグを使えなくなる点に気をつけてください。
日付をきっかけにした自動配信は、標準の機能ではできない
ステップ配信の開始条件は、LINEヤフーのマニュアルでは「友だち追加」と「オーディエンス」の2つです。誕生日の日付をきっかけに自動で送る設定はないため、毎月1日など、送る日をお店で決めて手で配信する形になります。カレンダーに「誕生月クーポンを送る日」を入れておきましょう。
送る日は「月のはじめ」、予約が埋まりやすい月は前の月の末に
誕生月の1日に送れば、お客さまは1か月の中で都合のよい日を選べます。年末や連休のある月など、予約が埋まりやすい月は、前の月の終わりごろに先に送ると、来たいのに予約が取れないということが減ります。その場合は、クーポンの有効期間の始まりも合わせて早めておきましょう。
返信が来たら、その場で2つだけ済ませる
「10」「10月です」「秋生まれです」。返信の書き方はお客さまによってばらばらです。返信を見たら、タグを付けることと、ひと言お礼を返すことの2つをその場で済ませます。「ありがとうございます。10月にお祝いをお送りしますね」と返せば、お客さまも登録できたことがわかります。月がわからない返信には、「何月生まれか教えていただけますか」ともう一度だけ聞きます。あとでまとめて処理しようとすると、返信が埋もれて付け忘れが出やすくなります。
チャットタグのオーディエンスは、人数が少なくても作れる
LINEヤフーのマニュアルでは、チャットタグを対象にしたオーディエンスには、ほかの種類にある「50人以上」の条件がありません。誕生月のお客さまが十数人でも、絞り込み配信の送り先に指定できます。タグを使った分け方の基本は、小さな店舗のLINEセグメント配信のやり方にまとめています。
クーポンは、どう設定すれば誕生日向けになるのか?
誕生日クーポンは、獲得条件を「条件なし」、公開範囲を「掲載しない」、使用回数を「1回のみ」にし、有効期間を誕生月の1か月にするのが基本です。保存したあとは直せないので、下書きで中身を確かめてから保存します。
| 設定の項目 | 誕生日クーポンでのおすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 獲得条件 | 条件なし | 抽選にすると景品の「懸賞」のルールがかかる |
| 公開範囲 | 掲載しない | 友だちだけに届け、ほかのLINEヤフーのサービスには載せない |
| 使用回数 | 1回のみ | お店の負担に上限をつける |
| 有効期間 | 誕生月の1日〜月末 | 都合のよい日を選んで来てもらえる |
| 利用方法 | 「お会計の前に画面を見せてください」など | スタッフが確認する手順をそろえる |
「保存すると直せない」ので、月ごとに作り分ける
LINEヤフーのマニュアルでは、保存したクーポンは編集・削除ができないとされています(下書きなら直せます)。有効期間を誕生月に合わせるなら、毎月その月のクーポンを1つ作ることになります。クーポン名を「10月生まれの方へ お誕生月特典」のようにしておくと、管理画面でも迷いません。
抽選にすると、値引きでも景品のルールがかかる
消費者庁のQ&Aでは、次回以降の買い物で使える割引券は、取引の常識の範囲なら値引きとして景品規制の対象外とされています。一方、抽選で割引券を渡す場合は値引きではなく景品類にあたり、懸賞のルールがかかります。誕生日クーポンは、誕生月の人全員が受け取れる「条件なし」にしておくのが安全です。
特典は、何をどれくらいにすればいいのか?
特典は、誕生月のうちに来てもらうきっかけになる大きさで、お店の利益を削りすぎないものにします。1年に1回なので、ふだんの特典より少しだけ特別にして、「お祝い」らしさが伝わる中身を選ぶと喜ばれます。
値引きにするか、品物やサービスの追加にするかは、お店の得意なことで決めます。品物を渡す場合は、来店や購入を条件に全員に渡す景品(総付景品)にあたることがあり、消費者庁の案内では、取引価額が1,000円未満なら200円まで、1,000円以上なら取引価額の10分の2までが上限です。
| 業種 | 特典の例 | 文面で添えるひと言 |
|---|---|---|
| 美容室 | トリートメント・ヘッドスパの追加 | 季節の髪の悩みにふれる |
| ネイル・まつげ | ケアの追加、オフ代の値引き | 付け替えの時期と合わせて案内する |
| 整体・エステ | 施術時間の延長 | 「いつもより少し長めに」と伝える |
| カフェ・飲食 | デザート1品、お祝いのひと皿 | 家族や友人との来店にも使えると書く |
| 教室・ジム | 体験レッスン1回分を友だちに | お祝いを一緒に過ごす人に使ってもらう |
「誕生月の1回だけ」にすると、負担の上限が読める
誕生日クーポンは、1年に1人1回です。お客さまが100人なら、配る数は1年で最大100枚。ふだんの特典の何回分にあたるかを先に計算しておけば、続けても利益が苦しくなりません。誕生月のお客さまが何人いるかは、タグや台帳の数でわかります。
値引きの幅より、「お祝いらしさ」で選ぶ
大きな値引きは、その月だけの来店で終わりやすくなります。デザートにろうそくを1本立てる、施術のあとに季節のお茶を出すなど、お店の得意なことに少しお祝いを足す特典の方が、記憶に残ります。
誕生日クーポンの文面は、どう書けばいいのか?
文面は、お祝いのひと言を先に書き、特典と使える期間をそのあとに短く伝えます。「ご予約はこちら」の一行で終え、売り込みの言葉は入れません。名前を入れられない配信でも、「今月お誕生日の方へ」と書けば、自分あての一通だと伝わります。
今月中のご来店で、ヘッドスパを5分長めにいたします。 下のクーポンを、お会計の前にお見せください。
季節の変わり目で、髪も乾きやすい時期です。 ご都合のよい日に、お待ちしています。
業種ごとに、最初の一文だけ変える
文面の形は同じでも、最初のお祝いのあとの一文を業種に合わせると、ぐっとお店らしくなります。
- ネイル・まつげ:「新しい1年のはじまりに、指先をお祝いの色にしませんか」
- 整体・エステ:「お誕生月は、いつもより少しゆっくりお過ごしください」
- カフェ・飲食:「ご家族やご友人とのお祝いに、デザートを1品お付けします」
- 教室・ジム:「お誕生月は、お友だちを体験レッスンに誘っていただけます」
少人数ならチャットで、名前を入れて送る
誕生月のお客さまが月に数人なら、チャットで1人ずつ送る方法もあります。チャットのやりとりは通数に数えません。「〇〇さま、お誕生日おめでとうございます」と名前を入れ、前回のメニューにひと言ふれると、配信では出せない温かさが伝わります。
送ったあとは、使われた数を毎月メモする
クーポンを送ったら、その月に何枚使われたかをメモしておきます。誕生月の人数に対して使われた割合が見えると、特典の中身や送る日を見直すときの手がかりになります。誕生日の一通が次の予約につながると、売上がどれくらい変わるかは、リピート売上シミュレーターで、あなたのお店の数字を入れて試算できます。
今日からできる準備のチェックリスト
- □ 聞くのは誕生月だけにし、使い道を書いた聞き方の文面を作った
- □ タグで記録するか、台帳とチャットで送るかを、人数から決めた
- □ 毎月クーポンを送る日をカレンダーに入れた
- □ 獲得条件は「条件なし」、使用回数は「1回のみ」にした
- □ 誕生月のお客さまに送る文面を、業種に合わせて用意した
誕生日クーポンは、1年に1回、お客さま1人ひとりに「覚えています」と伝える仕組みです。聞くのは月だけ、送るのは月に1回。小さく始めて、あなたのお店らしいお祝いの形に育てていきましょう。
よくある質問
誕生日は、日付まで聞いた方がいいですか?
誕生月だけで十分です。誕生日クーポンを1か月使える形にすれば、日付はいりません。聞く情報が少ないほどお客さまも答えやすく、お店が預かる個人の情報も少なくて済みます。
LINE公式アカウントだけで、誕生日に自動で送れますか?
LINEヤフーのマニュアルでは、ステップ配信の開始条件は「友だち追加」と「オーディエンス」の2つです。誕生日の日付をきっかけに自動で送る設定は用意されていないため、月のはじめに、その月が誕生月のお客さまへ配信する形が現実的です。
タグは何個まで作れますか?
LINEヤフーの案内では、チャットの基本機能で作れるタグは5個まで、1つのチャットルームに付けられるタグは1個までです。有料のチャットProオプション(月額3,000円・税別)にすると、300個まで作れ、1つのチャットルームに30個まで付けられます。
誕生日クーポンを抽選にしてもいいですか?
抽選でクーポンを渡すと、消費者庁のQ&Aでは値引きではなく景品類にあたり、懸賞のルール(最高額や総額の上限)がかかります。誕生月のお客さま全員が受け取れる形にした方が、ルールの面でも、お客さまの気持ちの面でもわかりやすくなります。
本当に誕生月かどうか、確かめる必要はありますか?
小さなお店では、お客さまが答えた誕生月を信じて運用するのが一般的です。身分証を見せてもらうと、お祝いの気持ちより手続きの印象が強くなります。そのぶん、特典は1人1回、誕生月の中だけ使える形にして、お店の負担に上限をつけておきます。
誕生月を聞くとき、何か書いておくことはありますか?
誕生月は、名前やLINEのやりとりと合わせて記録すれば個人情報として扱います。個人情報保護法では、取得したら利用目的を本人に通知するか公表する必要があります。「誕生月のお祝いクーポンをお送りするために使います」と、聞くときに一緒に伝えておきましょう。
誕生日クーポンは、通数に数えられますか?
絞り込み配信で送るメッセージは通数に数えられます。一方、LINEチャットでの個別のやりとりと、あいさつメッセージは数えられません。誕生月のお客さまが月に数人なら、チャットで個別に送る方法もあります。
出典・参考(2026年10月6日時点)
- LINEヤフー for Business「クーポンを作成する」マニュアル(獲得条件・公開範囲・使用回数・配信方法・保存後の編集)
- LINEヤフー for Business「チャットProオプション」(基本機能のタグ5個・1ルーム1個、Proは300個・30個、月額3,000円税別)
- LINEヤフー for Business コラム「LINEチャットのタグ・ノート機能」(誕生日をタグにして当月のユーザーに限定クーポンを配信する例)
- LINEヤフー for Business「オーディエンス」マニュアル(チャットタグオーディエンスの条件)
- LINEヤフー for Business「ステップ配信」マニュアル(開始条件は友だち追加・オーディエンス)
- LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントの料金プラン」(通数に数えるメッセージ・数えないメッセージ)
- LINEヤフー for Business「リサーチ」機能の紹介(2026年12月2日に機能終了のお知らせ)
- 消費者庁「景品規制の概要」(総付景品・一般懸賞の限度額)
- 消費者庁「景品に関するQ&A 景品類ではないもの」(割引券・値引き、懸賞による割引)
- 個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」(利用目的の通知・公表)
記事の内容は2026年10月6日時点の情報です。最新の仕様・料金は各公式サイトでご確認ください。