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小さな店舗のLINEセグメント配信のやり方|最初に作る3つの分け方

作成
ミセノテ編集部
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2026年9月26日時点
読了
約9分

先に結論

小さなお店のセグメント配信は、年齢や性別ではなく「お客さまの来店のしかた」で分けるのが近道です。 年齢・性別などの属性で絞るには、ターゲットリーチが100人以上必要で、属性もLINEの利用状況から推定したものです。

最初に作りたい分け方は、次の3つです。

  • 初回とリピート:初めて来た人と、2回以上来ている人
  • メニュー別:カット・カラー、ランチ・宴会など、よく受けるメニュー
  • しばらく来ていない人:最後の来店から時間がたっている人

チャットでお客さまにタグを付け、そのタグからオーディエンスを作れば、絞り込み配信で送る相手を選べます。

友だち250人の美容室が、カラーのキャンペーンを全員に送る。届いた250人のうち、ふだんカラーを受けているのは一部だけ。残りのお客さまには、関係のない1通が届いたことになります。

「セグメント配信」と聞くと、友だちが何千人もいる大きなお店のもの、と感じるかもしれません。でも、友だちが数百人の小さなお店こそ、1人ひとりのお客さまに合った配信がしやすい立場にあります。店長がお客さまの顔とメニューを覚えているからです。

この記事では、LINEヤフーの公式マニュアルをもとに、小さなお店でも使えるセグメント配信のやり方と、最初に作りたい3つの分け方をまとめます。

セグメント配信とは、何をどう分けて送ることなのか?

セグメント配信は、友だち全員ではなく、条件に合うお客さまにだけメッセージを送ることです。LINE公式アカウントでは「絞り込み配信」と呼ばれ、属性・オーディエンス・過去の配信の3つの方法で、送る相手を選べます。

まずは、LINE公式アカウントで使える絞り込みの方法を整理します。

方法何で分けるか使うための条件
属性年齢・性別・地域・OS・友だち期間ターゲットリーチ100人以上、絞った後の推計対象50人以上
オーディエンスチャットのタグ、友だち追加の経路、メッセージのクリック・開封、リッチメニューのクリックなど種類ごとに人数の条件がある。1回のメッセージに10個まで追加できる
過去の配信過去に送ったメッセージの届け先認証済アカウントのみ。配信完了から2週間以内
LINE公式アカウントの絞り込み配信の3つの方法(LINEヤフー for Business のマニュアルをもとに作成・2026年9月26日時点)

年齢や性別の「属性」は、ターゲットリーチ100人未満のお店では使えない

属性で絞るには、ターゲットリーチが100人以上必要です。ターゲットリーチは、属性の推定ができる友だちの数で、友だちの数そのものとは違います。友だちが100人を少し超えたお店でも、ターゲットリーチが100人に届かず、属性の絞り込みが使えないことがあります。管理画面の分析で、自分のお店の数字を確かめておきましょう。

属性は「推定」なので、お店の分け方には合わないこともある

属性で指定できる年齢や性別は、LINEの利用状況から推定したもので、実際と違う場合があります。LINEヤフーのマニュアルでも、属性は毎日推定・更新され、おおむね3日前の情報で絞り込むと説明されています。「30代の女性」より「カラーを受けている人」の方が、お店にとっては送る内容を決めやすい分け方です。

小さなお店は、何で分けるのがいちばん役に立つのか?

小さなお店がいちばん役に立つのは、年齢や性別より、お客さまの来店のしかたで分けることです。何回来ているか、どのメニューを受けているか、最後にいつ来たか。この3つがわかれば、送る内容とタイミングが自然に決まります。

たとえば同じ30代のお客さまでも、初めて来た人と、2年通っている常連さんとでは、知りたいことが違います。初めての人には「次の予約の取り方」を、常連さんには「新しいメニューの先行案内」を。分け方は、送る内容が変わるところで決めるのが基本です。

店長やスタッフは、お客さまの来店のしかたをすでに知っています。予約台帳やカルテ、会計の記録を見れば、誰がカラーを受けているか、誰がしばらく来ていないかはわかるはずです。セグメント配信は、その知っていることをLINEに写す作業だと考えると、ぐっと身近になります。

最初に作る3つの分け方は、どれなのか?

最初に作りたいのは「初回とリピート」「メニュー別」「しばらく来ていない人」の3つです。どれも、送る内容がはっきり変わる分け方で、業種を問わず使えます。まずはこの3つから1つ選び、1回送ってみるところから始めましょう。

分け方美容室・ネイル飲食店整体・教室送る内容の例
① 初回とリピート初めてのお客さま/常連さま初来店/何度も来ている初回・体験/通院中・在籍初回には次の予約の取り方、常連には先行案内
② メニュー別カット/カラー/パーマランチ/ディナー/宴会回数券/単発、クラス別そのメニューの季節の話、関係するキャンペーン
③ しばらく来ていない人前回から時間がたった人しばらく見かけない常連通院・受講が止まっている人近況をたずねるひと言、空き枠の案内
小さなお店が最初に作るLINEセグメント配信の3つの分け方

① 初回とリピートで分けると、2回目の来店のきっかけを逃さない

初めて来たお客さまは、お店のことをまだよく知りません。全員向けの配信だけでは、「次はいつ行こう」と思うきっかけが届かないこともあります。初回のお客さまにだけ、お礼と次の予約の取り方を送る。2回目の来店をうながす1通は、この分け方があってこそ送れます。

② メニュー別に分けると、「関係ない配信」がなくなる

カラーのキャンペーンはカラーのお客さまに、宴会コースの案内は宴会を利用した人に。メニューで分けると、届いた人にとって関係のある配信だけになります。関係のない配信が減ることは、ブロックのきっかけが減ることでもあります。

③ しばらく来ていない人に分けると、離れかけたお客さまに声をかけられる

最後の来店から時間がたっているお客さまは、ほかのお店に移りかけているかもしれません。全員向けの配信に埋もれさせず、そのお客さまだけに「お元気ですか」と声をかけると、戻ってくるきっかけになります。どれくらいの期間を「しばらく」とするかは、お店の来店の間隔から決めてください。

最初のタグは「5つまで」にすると、スタッフが迷わない

3つの分け方をタグにするとき、最初から細かく作りすぎないことが大切です。業種ごとに、始めやすいタグの例を挙げます。

  • 美容室:初回/カット/カラー/パーマ/しばらく来ていない
  • ネイル・まつげ:初回/ハンド/フット/まつげ/しばらく来ていない
  • 飲食店:初来店/ランチ/ディナー/宴会・貸切/しばらく来ていない
  • 整体・鍼灸:初回/回数券/単発/しばらく来ていない
  • 教室・レッスン:体験/在籍/休会中/保護者

タグが5つまでなら、スタッフも覚えられます。使っていくうちに「このタグも欲しい」と思ったら、そのとき足せば十分です。

分けたお客さまに送るには、LINEで何を設定すればいいのか?

小さなお店でいちばん始めやすいのは、チャットでお客さまにタグを付け、そのタグからオーディエンスを作り、絞り込み配信で送る方法です。タグは予約や問い合わせのやりとりのついでに付けられるので、特別な作業時間はあまりいりません。

タグの名前を決める「初回」「カラー」など
チャットでタグを付けるやりとりのついでに
オーディエンスを作るタグを対象に選ぶ
絞り込み配信で送る配信先にオーディエンスを指定
チャットのタグを使ったLINEセグメント配信の手順

タグは「予約のやりとりのついで」に付ければ、1日数分で済む

LINEで予約の連絡や質問が来たら、返信のついでにタグを付けます。「カラーの予約です」と来たら「カラー」、初めての予約なら「初回」。あとでまとめて付けようとすると大変なので、やりとりのたびに付けるのがコツです。タグの名前はスタッフ全員で同じものを使えるよう、一覧を紙に書いて貼っておきましょう。

オーディエンスは「人数の条件」を先に確かめると、送れない失敗を防げる

チャットのタグを対象にしたオーディエンスは、チャットでタグを付けた人が対象になります。すでにオーディエンスにしたタグは選べないこと、タグを消すとオーディエンスも消えることも覚えておきましょう。また、複数のオーディエンスを掛け合わせるときは、結果が50人以上で、それぞれに有効な友だちが50人いないと配信できません。最初は1つのオーディエンスで送るのが安心です。

友だちが増えたら、友だち追加の経路でも分けられる

店頭のPOPから追加した人、Webサイトから追加した人のように、友だち追加の経路でオーディエンスを作ることもできます。ただし、選べるのは人数が50以上の経路だけです。友だちが増えてきたら、「お店に来たことのある人」と「まだ来たことのない人」を分ける手がかりとして使えます。

LINEで予約を使っているお店は、「予約した人」でも分けられる

LINE公式アカウントの「LINEで予約」を使っているお店なら、LINEで予約経由で予約したお客さまを対象にしたオーディエンスも作れます。マニュアルでは、性別や年代などと掛け合わせて絞り込む場合は、推計対象ユーザーが50人以上必要とされています。予約した人が増えてきたら、「予約したことのある人」だけに空き枠を知らせるといった使い方ができます。

分けて送ると、通数と反応はどう変わるのか?

分けて送ると、通数は送った相手の数だけになるので減り、届いた人には自分に合った内容が届きます。全員への配信を減らし、分けた配信を足す組み立てにすると、通数を抑えながら配信の回数を保てます。計算は「送った回数×送った友だちの数」です。

1,000通友だち250人に
全員配信を月4回
500通友だち250人に
全員配信を月2回
560通全員配信を月2回+
カラーの60人に1回
友だち250人のお店で比べた通数の例。自分のお店の数字を入れて計算できる

全員に月4回送ると1,000通ですが、全員への配信を月2回にして、カラーのお客さま60人に1回足すと560通です。通数はほぼ半分になり、カラーのお客さまには自分に合った1通が届きます。

③しばらく来ていない人に送る配信の例(美容室)

〇〇さま、ご無沙汰しております。ヘアサロン〇〇です。 その後、髪の調子はいかがですか。 季節の変わり目で、乾燥が気になる方が増えてきました。 ご都合のよいときに、また気軽にお顔を見せてください。ご予約は下のメニューからどうぞ。

しばらく来ていないお客さまに送る配信の例。割引より先に、近況をたずねるひと言を

無料のプランのお店ほど、分けた配信が役に立つ

無料のコミュニケーションプランで送れるのは月200通です。友だち150人のお店が全員に送ると、1回で150通を使い、その月はもう1回全員に送ることができません。全員への配信を月1回(150通)にして、残りの50通を「しばらく来ていない人」30人と「初回」の20人に使えば、同じ200通で3種類の配信が届けられます。配信の前には、管理画面の配信先の画面で、選んだオーディエンスに届く人数を確かめておきましょう。

反応は「送った相手の中で、何人が予約したか」で見る

分けた配信の反応は、全員向けの配信と同じ物差しでは比べにくいものです。60人に送った配信なら、その60人のうち何人が予約したかを見ます。分析のメッセージ配信の項目で開封やクリックも確認できますが、20未満の数字は表示されないことがあるので、予約台帳で「配信のあとに来た人」を数える方が、小さなお店では確かです。

セグメント配信を続けるために、何を決めておけばいいのか?

続けるために決めておくのは、タグの名前の一覧、タグを付ける人とタイミング、分けた配信を送る日の3つです。仕組みより「お店の決まりごと」が大事で、これが決まっていないと、タグがばらばらになり、せっかくの分け方が使えなくなります。

分けすぎると、1回に送る相手が少なくなりすぎる

分け方に慣れてくると、「30代のカラーの初回のお客さま」のように、条件を重ねたくなります。でも、条件を重ねるほど、1回に送る相手は少なくなります。友だち250人のお店で条件を3つ重ねると、送る相手が数人しか残らないこともあります。そうなると、配信を作る手間に対して届く人が少なく、分析の数字も出にくくなります。分け方は1回に1つを基本にし、送る相手が少なくなりすぎないようにしましょう。

月末の10分で、3つの分け方を見直す

  • タグの名前が、スタッフによってばらばらになっていないか
  • 「しばらく来ていない人」のタグを、今月の来店に合わせて付け替えたか
  • 分けた配信を、今月1回は送れたか

慣れてきたら、決まった流れを自動にすることもできます。LINE公式アカウントのステップ配信では、友だち追加やオーディエンスをきっかけに配信を始め、属性やオーディエンスで条件を分けられます。自動にする考え方はステップ配信で、分けて送る考え方はセグメント配信で紹介しています。

セグメント配信は、大きなお店だけのものではありません。お客さまの顔がわかる小さなお店だからこそ、分けた1通がきちんと届きます。今のLINEの使い方でどこを伸ばせるかは、無料のLINE活用度チェックでも確かめられます。

よくある質問

友だちが100人いないお店でも、セグメント配信はできますか?

年齢や性別などの属性で絞る配信は、ターゲットリーチが100人以上必要なので使えません。ただ、チャットでお客さまにタグを付け、そのタグからオーディエンスを作る方法なら、属性とは別の分け方ができます。オーディエンスの種類ごとに人数の条件があるので、作る前に管理画面で確かめてください。

年齢や性別で分けて送るのは、おすすめですか?

属性で指定できる年齢や性別は、LINEの利用状況から推定したもので、実際と違う場合があります。小さなお店では、年齢や性別より、よく受けるメニューや最後の来店時期で分けた方が、お客さまに合った内容を送りやすくなります。

チャットのタグは、どうやって付ければいいですか?

お客さまとLINEのチャットでやりとりしたときに、そのお客さまにタグを付けられます。「カラー」「初回」のように、あとで配信に使う分け方の名前にしておくと便利です。タグを付けたら、そのタグを対象にオーディエンスを作れます。

いくつものオーディエンスを組み合わせて送れますか?

1回のメッセージに、オーディエンスを10個まで追加できます。ただし複数を掛け合わせるときは、結果が50人以上で、それぞれのオーディエンスに有効な友だちが50人いないと配信できません。小さなお店では、まずは1つのオーディエンスで送るところから始めるのがおすすめです。

セグメント配信にすると、通数は減りますか?

送る相手を絞るので、全員に送るより通数は少なくなります。通数は「送った回数×送った友だちの数」で数えるため、友だち250人に送る代わりに、カラーのお客さま60人にだけ送れば、その配信は60通です。

分けたお客さまに、自動で配信することはできますか?

ステップ配信では、友だち追加やオーディエンスをきっかけに配信を始め、属性やオーディエンスで条件を分けることができます。まずは手動の絞り込み配信で分け方に慣れ、決まった流れができたら自動化を考えるとよいでしょう。

出典・参考(2026年9月26日時点)

  1. LINEヤフー for Business「絞り込み配信について」マニュアル(ターゲットリーチ100人以上・推計対象50人以上・オーディエンス10個まで)
  2. LINEヤフー for Business「オーディエンス」マニュアル(チャットタグ・友だち追加経路などの種類)
  3. LINEヤフー for Business「ステップ配信」マニュアル(開始条件・条件分岐)
  4. LINEヤフー for Business「分析 - 友だち」マニュアル(ターゲットリーチの属性)
  5. LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントの料金プラン」(通数の数え方)

記事の内容は2026年9月26日時点の情報です。最新の仕様・料金は各公式サイトでご確認ください。

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