整骨院・整体のリピートを支えるLINE|通院が途切れない配信の送り方
先に結論
整骨院・整体の通院を途切れさせないには、施術者が伝えた「次の来院の目安」を、LINEで思い出してもらえる形にしておくことです。 通院が途切れる理由は、体が楽になった・忙しくなった・次にいつ行けばいいかわからない、が重なることが多く、LINEで届けやすいのは3つ目です。
- 初回の日:施術のあとに、次の目安と通う計画を口で伝え、同じ内容をLINEで「今日のまとめ」として送る
- 次の来院の前:目安の少し前に、前回伝えた目安と予約の方法を届ける
- 来なくなった方へ:「その後いかがですか」と体の様子をたずね、予約のお願いは後にする
整骨院(接骨院)は柔道整復師法で広告できることが決められているので、配信文の表現は院の責任で確認してください。
「次は1週間後にもう一度見せてください」。施術のあとにそう伝えて、患者さんも「わかりました」とうなずいた。けれど1週間たっても予約は入らず、次に顔を見たのは3か月後、また同じところがつらくなってから。
整骨院や整体院では、よくある流れです。受付は朝と夕方に混み合い、施術者はベッドのあいだを行き来して、電話は鳴りっぱなし。一人ひとりに「そろそろですよ」と声をかける余裕は、なかなかありません。
この記事では、整骨院・整体院の通院が途中で途切れないようにするLINEの使い方をまとめます。初回の日に伝えること、次の来院の目安の届け方、配信文で気をつけたい表現、来なくなった方への声のかけ方まで、窓口と施術の流れに合わせて紹介します。
整骨院・整体の通院は、なぜ途中で途切れてしまうのか?
途切れる理由は、「体が楽になったので行かなくなる」「忙しくて後回しになる」「次にいつ行けばいいかわからない」が重なることが多いです。このうち、院の側からLINEで手を打ちやすいのは、次の目安を思い出してもらうことです。
施術者が伝えた「次は1週間後に」は、施術室を出て会計をすませ、家に帰るころには、ほかの用事に押し出されていきます。言ったつもり、聞いたつもりの目安が、そのまま消えてしまうのです。
「楽になったからやめる」は、目安の伝え方で変わる
体が楽になると、患者さんは「もう行かなくていい」と考えがちです。施術者から見れば、楽になったあとの確認が大事な時期でも、その理由が伝わっていなければ、患者さんには通う理由がありません。なぜ次もこの時期に来てほしいのかを一言で伝え、それを文字で残すことが、途切れを防ぐ第一歩です。
電話だけの予約は、忙しい人ほど後回しになる
仕事の休み時間に電話をかけても、受付が混み合う時間だとつながりにくい。そうしているうちに予約を忘れてしまう。LINEで予約や相談ができるようにしておくと、患者さんは自分の空いた時間に連絡できます。電話の本数が減れば、受付のスタッフも施術や会計に集中できます。
途切れたあとに戻ってくるのは、またつらくなってから
通院が途切れた患者さんが次に来るのは、多くの場合、また同じところがつらくなってからです。院にとっては「また最初から」になり、患者さんにとっても、つらい期間をもう一度過ごすことになります。目安の時期に来てもらえれば、その回り道を減らせる。LINEで目安を届けることは、院の売上のためだけでなく、患者さんの時間を守ることにもつながります。
通院が途切れないために、初回の日に何を伝えればいいのか?
初回の日には、施術のあとに「次に来てほしい時期」と「その理由」を口で伝え、同じ内容をLINEで「今日のまとめ」として送ります。口で聞いた話は忘れても、トークに残った文字は、患者さんが自分で見返せます。次の目安は、院の側でもタグやノートに残します。
会計の30秒で、友だち追加の理由を伝える
「LINE登録お願いします」だけでは、患者さんは宣伝が増えると感じます。「今日お伝えした次の目安を、LINEでもお送りしておきますね」と、友だち追加すると何が届くのかを先に伝えましょう。受付にQRコードを置いておけば、会計を待つあいだに読み取ってもらえます。
施術者ごとに、目安の伝え方をそろえる
施術者が複数いる院では、同じような体の状態でも、人によって「次は1週間後」「次は10日後」と伝え方がばらばらになりがちです。よく伝える目安を院の中で3〜4種類にそろえておくと、患者さんが担当以外の施術者にかかっても話が食い違わず、LINEでのご案内も同じ型で作れます。
「今日のまとめ」は3行で十分
今日のまとめに入れるのは、「今日見たところ」「家で気をつけること」「次の目安」の3つです。長い説明は読まれにくいので、施術者が口で話した内容を、3行ほどに短くまとめます。
・今日見たところ:右の肩まわりと首の付け根 ・おうちで:長く座るときは、1時間に1回立ち上がってみてください ・次の目安:1週間後くらいに、もう一度体の状態を見せてください
ご予約は、下のメニューの「予約する」からどうぞ。
次の来院の目安は、LINEでどう届ければいいのか?
目安の2〜3日前に、前回伝えた目安にふれながら「そろそろの時期です」と届けます。院が勝手に決めた日ではなく、施術者が患者さんと話して決めた目安だと伝わると、予約のお願いではなく、約束の確認として受け取ってもらえます。予約が入ったら、前日にリマインドを送ります。
ご案内の文面は「前回の話」から始める
- 「前回お伝えした『次は1週間後くらいに』の時期が近づいてきました」
- 「その後、肩まわりの様子はいかがですか。変わりがなくても、一度体の状態を見せてください」
- 「ご予約は、下のメニューの『予約する』からどうぞ。このトークにご希望の日時を送っていただいても大丈夫です」
前回の会話にふれる一文があると、全員に同じ日に送る一斉配信とは違う、自分あての連絡だと伝わります。
目安ごとにタグを分けると、自動で届けられる
「1週間」「2週間」「1か月」のように、よく使う目安ごとにタグを作っておきます。LINE公式アカウントでは、タグから作ったオーディエンスをステップ配信の開始条件にでき、あとから新しく入った人にも配信されます。待ち時間は1〜30日の間で設定できるので、目安の2〜3日前に届くように日数を決めておけば、忙しい日でも送りもれがなくなります。流れの考え方は、整体・鍼灸院の公式LINE活用のページにもまとめています。
回数券やコースの方には、残りの回数と期限を届ける
回数券やコースで通っている方には、次の目安に加えて、残りの回数と使える期限を知らせます。「回数券の期限まであと1か月、残りは2回です」のように伝えると、患者さんが損をしないためのお知らせとして受け取ってもらえます。期限が過ぎてから気づいて残念な思いをさせることも防げます。
前日のリマインドで、うっかり忘れを防ぐ
予約が入った患者さんには、前日にリマインドを届けます。「明日◯時にお待ちしています。ご都合が悪くなった場合は、このトークでご連絡ください」と一言添えておくと、急な予定の変更も連絡してもらいやすくなり、空いた枠をほかの方に回せます。
整骨院のLINEで、書いてはいけない表現はあるのか?
整骨院(接骨院)は、柔道整復師法で広告できる事項が決められています。2025年2月18日には、厚生労働省の広告ガイドラインも策定されました。施術の効果を約束する言い方は避け、配信文が広告にあたるかどうかも含めて、迷うときは所管の保健所などに確認してください。
京都市の案内では、柔道整復の施術所が広告できる事項として、柔道整復師である旨や氏名、施術所の名称・電話番号・所在地、施術日や施術時間、予約に基づく施術を行うことなどがあげられています。整体院は柔道整復師法の対象外の業態もありますが、体への効果を約束する言い方を避ける考え方は同じです。
- 「◯回通えば、もとの体に戻ります」
- 「このメニューで、つらさが消えます」
- 「今月中に来ないと、悪くなりますよ」
- 「次は1週間後くらいに、体の状態を見せてください」
- 「今日見たところを、次回もう一度確認させてください」
- 「前回お伝えした時期が近づいてきました」
不安をあおる言い方は、ブロックの原因にもなる
「来ないと悪くなる」という言い方は、表現のルールの面だけでなく、患者さんとの関係の面でも逆効果です。責められているように感じると、LINEをブロックされたり、ほかの院を探し始めたりします。来てほしい理由は、患者さんの不安ではなく、施術者との約束として伝えましょう。
配信する前に確認したい3つのこと
- 効果を約束していないか:回数や期間で体の変化を約束する言い方になっていないか
- 不安をあおっていないか:来ないとどうなるか、を強調していないか
- 院の情報は正しいか:受付時間・休診日・予約の方法が、今の院のルールと合っているか
新しい文面を作ったときは、送る前に院長や責任者が一度目を通す、という順番を決めておくと安心です。
来なくなった患者さんには、どう声をかければいいのか?
来なくなった患者さんには、予約のお願いより先に「その後いかがですか」と体の様子をたずねます。楽になって来なくなった方も、忙しくて来られなかった方も、責められる言い方でなければ返信しやすくなります。返信があったら、まずは会話を返し、予約の案内はそのあとにします。
| 最後の来院から | 患者さんの状態の例 | 届けること |
|---|---|---|
| 目安を2週間ほど過ぎた | 忙しくて予約を後回しにしている | 「前回お伝えした時期を少し過ぎました。ご都合の良い日があれば」 |
| 1〜2か月 | 楽になったので、行かなくていいと考えている | 「その後、お体の様子はいかがですか」と様子をたずねる |
| 半年以上 | 院のことを思い出す機会がない | 季節の話題と、受付時間の変更など院のお知らせ |
お変わりなければ何よりです。 また気になるところが出てきたときは、このトークからお気軽にご連絡ください。
送るのは1段階につき1通まで
反応がないからといって、同じ内容を何度も送るのはやめましょう。1段階につき1通、それ以上は重ねないと決めておくと、しつこい印象を残さずにすみます。反応がない方にも、季節のお知らせなど全体向けの配信で院の名前を見てもらえるので、それで十分です。来なくなった方への声のかけ方は、常連さんが離れていくお悩みのページも参考になります。
返信が来たら、施術の合間に一言でも返す
「最近また腰が重くて」と返信が来たら、施術の合間でもいいので一言返しましょう。「ご連絡ありがとうございます。今週は木曜の夕方に空きがあります」。返事が遅れると、せっかくのきっかけが途切れてしまいます。受付と施術者で、誰がいつチャットを見るかを決めておくと安心です。
LINEを使っていない方には、予約カードで同じ目安を
高齢の患者さんなど、LINEを使っていない方も多いはずです。そうした方には、次回の予約カードや診察券の裏に、施術者が伝えた目安の日付を書いてお渡しします。LINEでも紙でも、伝える目安は同じにしておくと、院の中での管理もぶれません。
整骨院・整体のLINEは、何から始めればいいのか?
まずは、施術者が伝えている次の目安を「今日のまとめ」としてLINEで送ることから始めます。これなら、今の施術の流れを変えずに、目安を文字で残せます。自動のご案内やリマインドは、今日のまとめが続けられるようになってから足していきましょう。
今日からできる、5つの準備
- □ 施術者ごとに、よく伝えている次の目安(1週間・2週間・1か月など)を書き出した
- □ 「今日のまとめ」の3行の型を、院の言葉で作った
- □ 会計のときに、友だち追加の理由を伝える一言を決めた
- □ 配信文で避けたい言い方を、スタッフ全員で確認した
- □ 誰がいつチャットを見て返信するかを決めた
窓口の電話が減ると、施術に使える時間が増える
予約の受付や変更の連絡をLINEで受けられるようになると、施術中に電話で手を止める回数が減ります。受付のスタッフも、電話を取りながら会計をする、といった二重の作業が減ります。予約の前日に自動で届くリマインドの考え方は、リマインドの機能ページにまとめています。
通院が途切れないと、1年の来院回数が変わる
目安どおりに来てくれる患者さんが増えると、1年のうちの来院の回数が増え、そのまま院の売上の土台になります。どれくらいの差になるかは、月の新しい患者さんの人数・1回あたりの料金・来院の間隔・2回目に来てくれる割合を入れると計算できます。院の今の数字で、一度試してみてください。
よくある質問
通院が途切れた患者さんに、LINEで連絡してもいいですか?
LINEで友だちになっている方には連絡できます。ただし、来なくなった理由を問いただすような文面や、何度もくり返し送ることは避けましょう。「その後お体の様子はいかがですか」と一度たずね、返信があれば会話を返す、くらいがちょうど良い距離です。
次の来院の目安は、全員同じでいいですか?
同じにしない方が合います。体の状態や生活のリズムで、施術者が伝える目安は人によって違うからです。会計のときに伝えた目安を、LINEのタグやノートに残しておき、その人に合わせた時期にご案内を届けます。
整骨院のLINE配信で、気をつける表現はありますか?
整骨院(接骨院)は、柔道整復師法で広告できる事項が決められていて、2025年2月18日には厚生労働省の広告ガイドラインも出ています。施術の効果を約束するような表現は避け、配信文が広告にあたるかどうかも含めて、迷うときは所管の保健所などに確認してください。
前日のリマインドは、LINEで送った方がいいですか?
電話より手間がかからず、患者さんも好きな時間に読めるので、LINEに向いています。前日のリマインドに「ご都合が悪くなった場合は、このトークでご連絡ください」と添えておくと、急な予定の変更も連絡してもらいやすくなります。
回数券やコースの患者さんには、何を送ればいいですか?
残りの回数と、使える期限を知らせるのが基本です。「回数券の期限まであと1か月、残りは2回です」のように、患者さんが損をしないためのお知らせとして届けると、売り込みの印象になりにくくなります。
高齢の患者さんが多く、LINEを使っていない方もいます。
LINEを使っていない方には、これまでどおり電話や次回の予約カードで目安を伝えます。LINEは、使っている方の連絡を軽くするための道具と考え、全員をLINEに切りかえる必要はありません。ご家族がLINEで予約を取ることもあるので、窓口で一言たずねてみましょう。
出典・参考(2026年9月26日時点)
- 京都市「施術所の広告に関する規制について(柔道整復師法)」(広告できる事項・令和7年2月18日のガイドライン策定)
- LINEヤフー for Business「ステップ配信」マニュアル(開始条件・待ち時間・通数の数え方)
- LINEヤフー for Business「オーディエンス」マニュアル(チャットタグオーディエンス)
記事の内容は2026年9月26日時点の情報です。最新の仕様・料金は各公式サイトでご確認ください。