整体院のLINE予約の始め方|施術中に鳴る電話を減らす受け方と返信の例文

先に結論
整体院のLINE予約は、「受け方を1つ決める」「聞く項目を決める」「施術中の自動の返信を用意する」の3つから始めると、電話に出られない時間の取りこぼしを減らせます。
- 受け方:チャットで手動に返す/自動の返信で予約の入口へ案内する/予約の仕組みとつなぐ、のどれか1つから
- 聞く項目:お名前・初めてかどうか・希望の日時(第3希望まで)・気になる部位をひと言
- 施術中・営業時間外:LINE公式アカウントの応答時間を設定し、「施術中のため◯時ごろにお返事します」と自動で返す
- 予約が決まったら:日時・所要時間・持ち物・変更の方法を1通にまとめて送る
LINE公式アカウントのチャットの送受信と応答メッセージは、配信の通数に含まれません(LINEヤフー for Business の料金プランのページより)。予約のやり取りは、無料の通数を気にせずに続けられます。
うつ伏せのお客さまの腰に手を当てているとき、受付の電話が鳴ります。3回、4回、5回。施術を止めるわけにはいかず、鳴り終わるのを待つしかありません。お昼休みに着信の履歴を見て折り返しても、今度は相手が仕事中で出てもらえない。
一人や二人で回している整体院では、こうした電話のすれ違いが毎日のように起きます。予約したい気持ちがあったお客さまほど、つながらない電話のあとで別の院を探し始めます。
この記事では、整体院がLINEで予約を受ける3つの受け方と、予約のときに聞く項目、施術中の自動の返信、予約が決まったときの文面を、今日から準備できる形でまとめます。
整体院の予約は、なぜ電話だけだと取りこぼすのか?
整体院の電話は、施術中にいちばん鳴りやすく、施術中がいちばん出られない時間です。お客さまが電話をかけやすい昼休みや仕事帰りの時間は、院にとっても予約が埋まっている時間と重なります。出られなかった電話は、その場で予約になりません。
お客さまの側から見ると、電話は「今この時間に、相手が出てくれる」ことが前提の窓口です。出てもらえなければ、かけ直すか、別の院を探すかのどちらかになります。とくに初めての方は、あなたの院にまだ思い入れがないので、別の院を探すほうを選びやすくなります。
- 午前の施術。電話は鳴っても出られないことが多い
- お客さまの昼休み。予約の電話が集まりやすい時間
- 院の昼休み・折り返しの時間。今度はお客さまが仕事中
- 午後の施術。電話に出られない時間が続く
- 仕事帰りの予約の電話と、夕方の施術が重なる
月に8本の電話を取りこぼすと、1年で96本の予約の機会を逃す
あなたの院の数字で考えてみましょう。出られなかった予約の電話が週に2本あり、そのうちかけ直してくれない方がいたとすると、月におよそ8本、1年で8本×12か月=96本です。1回の施術料が5,000円なら、初回だけでも96本×5,000円=48万円。通院が続く方なら、その何倍もの売上につながっていたかもしれません。
「折り返し」は、お客さまにも院にも手間がかかる
折り返しの電話は、院の昼休みを削ります。しかも、つながるまで何度もかけることになりがちです。LINEなら、お客さまは都合のいいときに送り、院は施術の合間に返せます。お互いが「今すぐ」を求めない窓口にできることが、LINE予約のいちばんの良さです。
整体院のLINE予約には、どんな受け方があるのか?
受け方は大きく3つです。チャットで手動に返す、自動の返信で予約の入口へ案内する、予約の仕組みとつないでお客さまに空き枠を選んでもらう。最初から全部そろえる必要はなく、1日の予約の数と、返信にかけられる時間で選びます。
LINE公式アカウントの応答設定では、手動のチャットと、自動で決まった文面を送る応答メッセージを使い分けられます(LINEヤフー for Business の応答設定のマニュアルより)。どの受け方でも、この2つが土台になります。
| 受け方 | 向いている院 | 手間 | 注意すること |
|---|---|---|---|
| ① チャットで手動に返す | 予約が1日数件・一人で回している | 返信は毎回手で打つ | 返事が遅れる時間を、自動の返信で先に伝える |
| ② 自動の返信で入口へ案内 | よく聞かれる質問が決まっている | 最初に文面を用意すれば、あとは少ない | 決まった言葉にしか反応しないので、案内の言葉を決めておく |
| ③ 予約の仕組みとつなぐ | 予約が多い・スタッフが複数いる | 最初の設定に時間がかかる | 予約台帳を1つにまとめ、電話の予約も同じところに入れる |
一人で回している院は「①から始めて②を足す」で十分
予約が1日に数件なら、チャットで日時を決めて予約台帳に書く①で困りません。そのうえで、「料金」「駐車場」「初めて」など、よく聞かれる言葉に自動で返す②を足すと、同じ質問に何度も打ち込む手間が減ります。応答メッセージは、設定したキーワードと完全に一致したときに送られる仕組みなので、リッチメニューのボタンから決まった言葉が送られるようにしておくと、狙いどおりに反応させやすくなります。
予約が埋まり始めたら、③で「空きを選んでもらう」形へ
チャットでのやり取りは、「◯日はどうですか」「その日は埋まっています」の往復が増えるほど、お互いの時間を使います。空き枠をお客さまに選んでもらう形にすると、この往復がなくなります。ただし、電話で受けた予約を別の台帳に書くと、同じ時間に2件入ってしまいます。予約台帳は、どの受け方でも1つにまとめるのが決まりです。
LINEで予約を受けるとき、お客さまに何を聞けばいいのか?
聞くのは、お名前、初めてかどうか、希望の日時(第3希望まで)、気になる部位をひと言、の4つで足ります。項目が多いほど、お客さまは送る前にやめてしまいます。詳しい症状や体の状態は、来院されたときの問診で聞けば十分です。
整体院の予約で困るのは、日時の往復です。「明日の夕方は空いていますか」「18時はどうですか」「その時間は仕事で」と続くと、決まるまでに何通もかかります。最初から第3希望まで書いてもらうだけで、1往復で決まることが増えます。
「予約したい」と送ってきた方への返信の例(手動でも自動でも使える)
ご連絡ありがとうございます。〇〇整体院です。
ご予約は、次の4つをこのトークに送ってください。
1. お名前(フルネーム)
2. 当院は初めてかどうか
3. ご希望の日時(第3希望まで)
4. 気になるところをひと言(例:右の腰、首から肩)
施術中はお返事が遅れることがありますが、その日のうちに空き状況をお送りします。
「気になるところをひと言」で、施術の準備が変わる
部位をひと言もらっておくだけで、初めての方の施術時間の見込みを立てやすくなります。一方で、「症状を詳しく書いてください」とお願いすると、お客さまの手が止まります。LINEはあくまで予約の窓口と考え、体のことは来院されてから、顔を見て聞きましょう。
施術中や営業時間外のLINEには、どう返せばいいのか?
LINE公式アカウントの応答時間を設定し、施術中や営業時間外には自動の返信を送るようにします。「ただいま施術中です。◯時ごろにお返事します」と伝えるだけで、お客さまは待てばよいとわかり、別の院を探しに行きにくくなります。
LINEヤフー for Business の応答設定のマニュアルでは、チャットをオンにしていても、応答時間を設定すると応答時間外に応答メッセージを使えるとされています。また応答メッセージのマニュアルでは、送る期間や毎日の時間帯をスケジュールで決められるとされています。
返事の「時刻」を書くだけで、待ってもらえる時間が延びる
自動の返信で大切なのは、「いつ返事が来るか」を具体的な時刻で伝えることです。「後ほどご連絡します」より「明日の9時までにお返事します」のほうが、お客さまは予定を立てられます。約束した時刻は守れる範囲で決め、開院前の10分をLINEの返信の時間にしておくと続けやすくなります。
【営業時間外の自動の返信の例】 メッセージありがとうございます。〇〇整体院です。本日の受付は終了しました。ご予約のご希望は、このトークに「お名前・ご希望の日時(第3希望まで)」をお送りください。明日の9時までにお返事します。
チャットと応答メッセージは、配信の通数に数えられない
LINEヤフー for Business の料金プランのページでは、チャットの送受信と応答メッセージは通数に含まれないとされています。月額0円のコミュニケーションプランでも、予約のやり取りの多さで無料の通数(月200通)を使い切ることはありません(2026年9月時点の料金。最新は公式サイトで確認してください)。
予約が決まったら、どんな文面を送ればいいのか?
日時、所要時間、持ち物や服装、場所、変更の方法の5つを1通にまとめて送ります。電話の予約と違って文字で残るので、お客さまが日時を聞き間違えることが減り、当日の「何を着ていけばいいか」という不安にも先に答えられます。
整体院ならではの項目は、服装です。初めての方は、仕事帰りのスーツやスカートのままでいいのかを気にしています。着替えを用意しているなら、そのことを一文添えるだけで来院のハードルが下がります。
予約が決まったときの確認の例(初めての方あて)
〇〇さま、ご予約ありがとうございます。
日時:10月16日(木)18:30〜(初回は60分ほど)
服装:着替えをご用意しています。お仕事帰りのままでどうぞ
場所:〇〇駅東口から徒歩3分、1階がパン屋さんのビルの2階です
ご都合が悪くなったときは、このトークに送ってください。前日の20時までにご連絡いただければ、別の日にお取りします。
変更の窓口を先に伝えておくと、無断キャンセルを減らせる
「都合が悪くなったら、このトークに送ってください」と最初に伝えておけば、お客さまは電話をかけずに連絡できます。電話でしか変更できない院だと、仕事中のお客さまは連絡を後回しにし、そのまま当日を迎えてしまうことがあります。連絡のしやすさは、そのまま無断キャンセルの減り方に関わります。
LINEで予約できることを、どうやってお客さまに伝えればいいのか?
お会計のとき、院内の掲示、Googleマップのお店の情報、ホームページの4か所で伝えます。いちばん効くのは、お会計のときの一言です。次回の予約の話をするときに「次からはLINEでもご予約いただけます」と伝え、その場で友だち追加をしてもらいます。
LINEヤフー for Business によると、LINEの国内の月間アクティブユーザーは約1億人です。通っているお客さまの多くは、すでにLINEをふだん使っていると考えてよいでしょう。あとは「この院はLINEで予約できる」と知ってもらうだけです。
4か所の案内で、電話以外の入口が増える
- お会計のとき:「施術中は電話に出られないことが多いので、LINEのほうがつながりやすいです」と理由も一緒に
- 院内の掲示:受付と施術ベッドの近くに、QRコードつきの案内を置く
- Googleマップ:お店の情報に、LINEで予約できることを書いておく
- ホームページ:予約のページに、電話番号と並べてLINEの友だち追加の入口を置く
とくに「電話に出られないことが多いので」という理由を添えると、お客さまはLINEを使う意味がわかり、友だち追加をしてもらいやすくなります。
電話での予約は、やめたほうがいいのか?
やめる必要はありません。LINEに慣れていない方や、今日の空きを急いで聞きたい方には、電話のほうが便利です。電話とLINEの両方を窓口にして、予約台帳を1つにまとめる。これが、整体院の予約で取りこぼしを減らすいちばん現実的な形です。
LINE予約を始めると、通っているお客さまの予約がLINEに移り、電話の本数が少しずつ減っていきます。電話が減るほど、施術中に鳴る回数も減り、出られなかった電話への折り返しも減ります。
電話が減ったぶん、施術と目の前のお客さまに集中できる
鳴り続ける電話を気にしながらの施術は、手を動かしていても気持ちが受付に向きがちです。予約の窓口をLINEに寄せることは、施術の質を守ることでもあります。まずは、今日の閉院後に応答時間と自動の返信を設定し、明日のお会計から「LINEでも予約できます」と伝えてみてください。
整体院でのLINEの使い方の全体像は、整体・整骨院・鍼灸向けのページにまとめています。予約の電話に出られない悩みについては、お悩み別のページもあわせてご覧ください。
よくある質問
整体院のLINE予約は、チャットで手動で返すだけでも始められますか?
始められます。1日の予約の数が少ないうちは、LINE公式アカウントのチャットでお客さまと日時を決め、予約台帳に書き込む形でも十分です。予約が増えて返信が追いつかなくなったら、自動の返信や予約の仕組みとつなぐ形を考えましょう。
施術中にLINEが来たとき、すぐに返さないと失礼になりませんか?
応答時間を設定し、施術中や営業時間外には「ただいま施術中のため、◯時ごろにお返事します」と自動で返しておけば、お客さまは待てばよいとわかります。大切なのは、いつ返事が来るかを先に伝えることです。
予約のときに、症状を詳しく聞いたほうがいいですか?
予約の段階では「気になる部位をひと言」くらいにとどめ、詳しいことは来院されたときの問診で聞くのがおすすめです。LINEで長く書いてもらうほど予約までの手間が増え、途中でやめてしまう方も出ます。
電話での予約はやめたほうがいいですか?
やめる必要はありません。LINEに慣れていない方や、急ぎで今日の空きを聞きたい方には電話のほうが便利です。電話とLINEの両方を窓口にして、予約台帳を1つにまとめることが大切です。
LINE予約のやり取りで、メッセージの通数は減りますか?
LINEヤフー for Business の料金プランのページでは、チャットの送受信と応答メッセージは通数に含まれないとされています。全員に送るお知らせなどの配信とは別に考えてかまいません(2026年9月時点。最新は公式サイトで確認してください)。
当日の予約もLINEで受けていいですか?
受けてかまいませんが、施術中は返信が遅れることを前提にしましょう。「当日はお電話で」と断るのではなく「当日のご予約は、◯時までにLINEをいただければ空きをお返事します」のように、何時までなら間に合うかを決めて伝えると迷いません。
出典・参考(2026年9月28日時点)
- LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントの料金プラン」(通数の数え方・通数に含まれないメッセージ)
- LINEヤフー for Business「応答設定」マニュアル(手動チャット・応答メッセージ・応答時間の設定)
- LINEヤフー for Business「応答メッセージ」マニュアル(キーワードの完全一致・スケジュールの設定)
- LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント」(LINEの国内月間アクティブユーザー数)
記事の内容は2026年9月28日時点の情報です。最新の仕様・料金は各公式サイトでご確認ください。