LINE配信のネタに困らない店舗の12か月カレンダー|業種別の切り口と例文
先に結論
LINE配信のネタは「お知らせ」だけで探すと尽きます。季節の行事・お手入れのヒント・お店の裏側・空き枠・お客さまへの質問の5つの引き出しを、12か月のカレンダーに割り当てておくと、毎月迷わず送れます。
- 1〜3月:新年・バレンタイン・卒業など「区切り」の月
- 4〜6月:新生活・母の日・梅雨など「暮らしが変わる」月
- 7〜9月:夏休み・お盆・敬老の日など「予定が動く」月
- 10〜12月:ハロウィン・七五三・年末など「予約が混む」月
月末に翌月のネタを2つ選んで下書きしておけば、配信のたびにゼロから考える必要がなくなります。
「今月は、何を送ろう」
LINE公式アカウントを始めたころは、開店のお知らせやクーポンなど、書きたいことがたくさんあったはずです。ところが何か月かたつと、配信の画面を開いたまま手が止まる。キャンペーンもない、新メニューもない。結局、今月は送らずに終わってしまう。
ネタに困るのは、センスの問題ではありません。ネタを探す場所が「お店のお知らせ」だけになっていることが原因です。この記事では、お店の配信を支える5つのネタの引き出しと、それを1年に割り当てた12か月のカレンダー、業種ごとの切り口と例文をまとめます。
LINE配信のネタは、なぜ途中で尽きてしまうのか?
ネタが尽きるのは、「新しいお知らせがあるときだけ送るもの」と考えているからです。お客さまが読みたいのは、お店の宣伝だけではありません。季節の過ごし方やお手入れのヒントなど、暮らしに役立つ話もネタになります。
LINEヤフーも、ブロックを防ぐ考え方として、LINE限定の情報やクーポンなど、ユーザーが価値を感じる内容を届けることを挙げています。「価値を感じる内容」は、割引だけを指すわけではありません。
「お知らせがないと送れない」と思うと、月1回も送れなくなる
新メニューやキャンペーンは、小さなお店では年に数回しか出せないものです。それだけをネタにすると、配信は自然と年に数回になります。間が空くと、次に届いたときに「どこのお店だっけ」と思われ、せっかくのお知らせも読まれにくくなります。お知らせのない月こそ、別の引き出しからネタを出す。これがネタ切れを防ぐ考え方です。
ネタに困らないお店は、どんな引き出しを持っているのか?
ネタに困らないお店は、5つの引き出しを持っています。季節と行事、お手入れや暮らしのヒント、お店の裏側、空き枠と予約、お客さまへの質問です。毎月この5つを順に開けば、話題が見つからない月はほとんどなくなります。
| 引き出し | どんな話題か | 美容室・サロンの例 | 飲食店の例 |
|---|---|---|---|
| ① 季節・行事 | カレンダーの行事、季節の変わり目 | 卒業式前のヘアセット、夏の紫外線と髪 | 季節の食材、歓送迎会・忘年会 |
| ② お手入れ・ヒント | 家でできること、長持ちさせるコツ | カラーを長持ちさせる洗い方 | テイクアウトのおいしい温め方 |
| ③ お店の裏側 | スタッフ、仕入れ、準備の様子 | 新しく入ったスタッフの紹介 | 仕込みの様子、生産者の話 |
| ④ 空き枠・予約 | 空いている日時、予約の取り方 | 来週の平日午前の空き | 今夜のカウンターの空き |
| ⑤ お客さまへの質問 | アンケート、リクエストの募集 | 次に試したいメニューは? | 来月の限定メニュー、どれがいい? |
「お客さまへの質問」は、翌月のネタまで生んでくれる
5つの中でいちばん使われていないのが、⑤の質問です。「次の限定メニュー、AとBどちらが食べたいですか」と送れば、返ってきた答えがそのまま翌月の配信のネタになります。1通の質問が、2か月分のネタになるわけです。LINEのトークで返事がもらえるので、お客さまとの会話のきっかけにもなります。
「お店の裏側」は、写真1枚で1通になる
スタッフの紹介や仕込みの様子は、文章を考えるのが苦手なお店でも送りやすいネタです。スマホで撮った写真1枚に、2〜3行の説明をつけるだけで配信になります。お客さまにとっては、次に来店したときの会話のきっかけにもなります。
1月から12月まで、何を送ればいいのか?
1年の行事とお店の繁忙期を重ねると、毎月送る話題が見えてきます。下のカレンダーは、5つの引き出しのうち、季節と行事を中心に業種ごとの切り口を並べたものです。あなたのお店の休みや繁忙期を書き足して使ってください。
| 月 | 行事・季節 | 美容室・ネイル・エステ | 飲食店 | 整体・教室 |
|---|---|---|---|---|
| 1月 | 正月、成人の日 | 新年の空き枠、成人式の準備 | 新年会、年明けの営業日 | 新年の目標、新しいクラスの案内 |
| 2月 | 節分、バレンタイン | 乾燥の季節のお手入れ | 季節の限定メニュー | 体験レッスンの案内 |
| 3月 | 卒業、ホワイトデー | 卒業式・謝恩会のヘアセット | 歓送迎会の予約 | 春からの入会・時間割 |
| 4月 | 入学、新生活 | 新しい職場向けのスタイル | 春の食材、平日ランチ | 新生活の疲れ、新クラス開始 |
| 5月 | 連休、母の日 | 連休前後の空き枠 | 母の日の家族利用 | 連休中の営業日 |
| 6月 | 梅雨、父の日 | 湿気でまとまりにくい髪の話 | 雨の日の空席 | 梅雨の過ごし方、振替の案内 |
| 7月 | 七夕、夏休み | 夏休み前の予約 | 夏の限定メニュー | 夏休みの短期教室 |
| 8月 | お盆、夏祭り | お盆の営業日、紫外線と髪 | 帰省客・家族の予約 | お盆の休み、夏の姿勢の話 |
| 9月 | 敬老の日、秋の始まり | 夏のダメージのお手入れ | 秋の味覚 | 秋からの入会、発表会の準備 |
| 10月 | スポーツの日、ハロウィン | 秋冬のカラー | 忘年会の早めの案内 | 運動の季節のストレッチ |
| 11月 | 七五三、年末の準備 | 年末の予約の受付開始 | 忘年会の予約状況 | 年末年始の営業日 |
| 12月 | クリスマス、年末年始 | 年内最後の空き枠 | クリスマス・年末の営業 | 1年のお礼、来年の予定 |
1〜3月は「区切り」の3か月。卒業・新年度の予約を早めに知らせる
年明けから春までは、成人式・卒業式・歓送迎会など、人生の区切りの行事が続きます。美容室なら式の当日のヘアセット、飲食店なら送別会の予約など、日付が決まっている予約は、1か月前には知らせておくと、お客さまも予定を立てやすくなります。
4〜6月は「暮らしが変わる」3か月。新しいお客さまにお店を知ってもらう
春は、引っ越しや就職、入学で生活が変わる人が多い時期です。新しく友だち追加してくれたお客さまは、まだお店のことをよく知りません。この時期は、スタッフの紹介や初めての方向けの予約の流れなど、お店を知ってもらう③の引き出しを多めに開けると、はじめての来店につながりやすくなります。梅雨に入ったら、雨の日の空き枠や、湿気の季節のお手入れの話に切り替えます。
7〜9月は「予定が動く」3か月。営業日のお知らせを忘れない
夏休みやお盆は、お客さまの予定も、お店の営業日も変わりやすい時期です。お盆休みの日程や、夏休みの短期教室の案内など、知らないと困る情報を早めに届けましょう。お知らせの配信は、ネタに困ったときの心強い味方です。
10〜12月は「予約が混む」3か月。年内の空き枠は11月から伝える
年末に向けて、美容室も飲食店も予約が混み合います。12月に入ってから「年内の空き枠はあとわずか」と送っても、すでに予定を決めたお客さまが多いかもしれません。年末の予約の案内は11月から始めると、お客さまにもお店にも余裕が生まれます。
同じ行事でも、業種によって切り口はどう変わるのか?
同じ行事でも、お客さまがその日に何をしているかで、お店が送る内容は変わります。「年末」なら、美容室は年内最後の予約、飲食店は忘年会、整体は年末年始の営業日、教室は冬休みの振替。自分のお店のお客さまの「その日」を想像して、切り口を決めます。
美容室からの11月の配信の例(年末の予約の案内)
〇〇さま、いつもありがとうございます。 今年も年末のご予約の受付を始めました。 12月の土日はご予約が集中しやすいため、年内にもう一度ご来店のご予定がある方は、お早めにどうぞ。 ご予約は下のメニューの「予約する」からお取りいただけます。
飲食店は、同じ行事を「予告」と「予約の案内」の2回に分けると、ネタが2倍になる
飲食店は、行事と予約のタイミングが近い業種です。たとえば忘年会なら、10月に「今年のコースの予告」、11月に「予約の状況と空いている日」のように2回に分けると、1つの行事から2通の配信が生まれます。1回目で興味を持ってもらい、2回目で予約を後押しする流れです。
飲食店からの配信の例(⑤お客さまへの質問の引き出し)
いつもありがとうございます、〇〇です。 来月の限定メニューを、AとBのどちらにするか迷っています。 A:きのこたっぷりの土鍋ごはん B:旬の魚の炭火焼き 食べてみたい方を、このトークに「A」か「B」で送っていただけるとうれしいです。
整体・鍼灸は「効果」ではなく「過ごし方」を切り口にする
整体院や鍼灸院が季節の話題を送るときは、施術の効果を約束するような書き方は避けましょう。「梅雨の時期は、体を冷やさない服装を」「長時間のデスクワークの合間に、肩を回すストレッチを」のように、暮らしのヒントとして届けるのが向いています。気になることがあれば、来院時に相談してもらう流れにすると、お客さまも安心です。
教室・レッスンは「保護者が知りたいこと」を先に書く
子ども向けの教室なら、配信を読むのは保護者です。夏休みの短期教室なら、日程・持ち物・振替の方法を最初に書き、楽しい雰囲気の写真はそのあとに添えます。保護者が予定を立てるのに必要な情報から書くと、問い合わせも減らせます。
ネタ帳は、どうやって1年分つくればいいのか?
ネタ帳は、1年の行事を書き出し、お店の繁忙期と休みを重ね、5つの引き出しを月ごとに割り当てるだけで骨組みができます。あとは毎月の終わりに、翌月のネタを2つ選んで下書きする。この流れを決めておくと、配信のたびに考え込むことがなくなります。
定休日の1時間で、12か月分の骨組みができる
ネタ帳づくりに、特別な道具はいりません。A4の紙を1枚用意して、左に1月から12月までを書き、上のカレンダーを見ながら行事を書き写します。次に、お店の繁忙期や長期休み、予定している新メニューを書き足し、最後に各月で使う引き出しを2つ選びます。定休日の1時間ほどあれば、1年分の骨組みができあがります。
季節のネタは「1か月前」に写真を撮っておくと、慌てずに済む
季節の配信で困りがちなのが、写真です。夏の限定メニューの写真を、配信の前日に撮ろうとしても、材料がそろっていないこともあります。ネタ帳で翌月の話題が決まったら、1か月前のうちに写真を撮っておくと、配信の直前に慌てなくて済みます。美容室ならスタイルの写真、教室なら前年の発表会の写真など、使い回せる写真をフォルダにまとめておくのもおすすめです。
送ったネタには「反応メモ」を残すと、翌年のネタ選びが楽になる
配信したら、ネタ帳のその月の欄に、開封やクリックの数、配信の日に入った予約の数を書いておきましょう。管理画面の「分析」では、メッセージごとの開封やクリックを確認できます。反応の良かったネタに印をつけておくだけで、翌年の同じ月に何を送ればいいかがすぐにわかります。
ネタを配信文にするとき、何に気をつければいいのか?
1通に入れるテーマは1つ、お客さまにしてほしいことも1つにしぼります。LINE公式アカウントのメッセージは1回に最大3吹き出しまで送れますが、話題を詰め込むほど伝わりにくくなります。書き出しで「何のお知らせか」がわかるようにするのも大事です。
配信文を作る前の3つのチェック
- このネタは、誰に向けたものか:全員向けか、一部のお客さま向けか
- 読んだ人に、何をしてほしいか:予約する、返信する、来店時に声をかける
- 最初の1行で、何の話かわかるか:トーク一覧に出る書き出しで内容が伝わるか
一部のお客さまにしか関係のないネタは、全員に送るより、関係のある人にだけ送った方がブロックされにくくなります。どんな内容を誰に送ればいいか迷ったときは、LINEで何を配信すればいいかわからないときの考え方も参考にしてください。
文面をゼロから書くのがつらいなら、型を借りる
ネタが決まっても、文章を書くのに時間がかかる、というお店も多いはずです。そんなときは、来店のお礼や2回目のご案内など、よく使う場面の文面の型を持っておくと楽になります。お店向けの文面の型は資料「MEO × LINE 施策まとめ大全」にもまとめています。型にお店の言葉を少し足すだけで、あなたのお店らしい配信になります。
ネタ帳は、一度作れば毎年使えるお店の財産です。まずは来月の2通分だけでも、5つの引き出しから選んでみてください。今のLINEの使い方でどこを伸ばせるかは、無料のLINE活用度チェックでも確かめられます。
よくある質問
LINE配信のネタが思いつきません。まず何から送ればいいですか?
まずは季節の行事と、お店の空き枠のお知らせの2つから始めるのがおすすめです。行事はカレンダーを見れば毎月見つかり、空き枠はお客さまにとって役に立つ情報です。慣れてきたら、お手入れのヒントやスタッフの紹介を足していきましょう。
キャンペーンやクーポンがない月は、配信しなくてもいいですか?
送らない月があってもかまいませんが、何か月も間が空くと、次に届いたときに「どこのお店だっけ」と思われやすくなります。キャンペーンがない月は、お手入れのヒントやお店の近況など、読んで役に立つ内容を1通送るだけでも十分です。
同じネタを毎年使ってもいいですか?
使ってかまいません。季節の行事は毎年やってくるので、去年反応が良かった配信を、今年のメニューや写真に合わせて直して使うのは良い方法です。配信ごとに開封や予約の反応をメモしておくと、翌年のネタ選びが楽になります。
1回の配信に、いくつもネタを入れていいですか?
1回の配信は1つのテーマにしぼるのがおすすめです。LINE公式アカウントのメッセージは1回に最大3吹き出しまで送れますが、話題がいくつも並ぶと、何をしてほしいのかが伝わりにくくなります。
整体院で健康の話題を送るとき、気をつけることはありますか?
症状が良くなると言い切る表現や、施術の効果を約束する表現は避けましょう。季節の過ごし方や、自宅でできるストレッチの紹介など、一般的な暮らしのヒントにとどめ、気になることがあれば来院時に相談してもらう流れにすると安心です。
ネタ帳は、紙とデジタルのどちらがいいですか?
スタッフみんなが見られるなら、どちらでもかまいません。共有のスプレッドシートやメモアプリにすると、思いついたネタをその場で書き足せます。紙なら、配信の予定を書くカレンダーの横に貼っておくと忘れにくくなります。
出典・参考(2026年9月26日時点)
- LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントの料金プラン」(1回の配信は最大3吹き出し・通数の数え方)
- LINEヤフー for Business「LINE公式アカウントでできることは?機能と活用メリット」(価値を感じる内容の配信)
- 内閣府「国民の祝日について」(祝日の日付)
記事の内容は2026年9月26日時点の情報です。最新の仕様・料金は各公式サイトでご確認ください。