LINEカレンダーのアプリが登場|予約の日時をお客さまの予定に残す書き方

先に結論
2026年10月15日、LINEヤフーは「LINEカレンダー」のアプリの提供を始めました。3月にLINEの中に入ったカレンダー機能が、ホーム画面のウィジェットや予定の検索、複数の時間を選べるリマインダーつきの単独アプリになりました。6月からはスマートフォンのカレンダーの予定もまとめて見られます。
お店にとってのポイントは、お客さまの予定がLINEの中にまとまっていくことです。LINEのトークでは、メッセージの中の日付(例:「3月26日」)をタップすると、その日付が入った予定作成の画面が開きます。お店が今週やることは、次の3つです。
- 自分のお店のLINE公式アカウントから、予約確認を自分のスマホに送って、日付がリンクになるか確かめる
- 予約確認のメッセージを「◯月◯日(曜日)◯時」から始まる形にそろえる
- お客さまのカレンダーに頼りきらず、お店からの前日のリマインドは続ける
なお、LINE公式アカウントとのトークで日付がリンクになるかどうかは、10月16日時点の公式の案内には書かれていません。
「来週の火曜、何時だったっけ」
予約したお客さまが、お店のLINEのトークをさかのぼって日時を探す。美容室でも整体院でも飲食店でも、毎日のように起きていることです。そして見つからなかったお客さまの一部は、そのまま予約を忘れてしまいます。
2026年10月15日、LINEヤフーが「LINEカレンダー」のアプリの提供を始めました。お客さまの予定が、LINEの中にまとまっていく流れがまた一歩進んだ形です。この記事では、LINEヤフーの公式発表と使い方ガイドをもとに、何が変わったのか、お店の予約確認のメッセージをどう書けばお客さまの予定に残りやすいのか、そしてお店のリマインドとどう分ければいいのかをまとめます。
LINEカレンダーのアプリで、何が変わったのか?
LINEカレンダーは、2026年3月にLINEの中の機能として始まり、6月にスマートフォンのカレンダーとの連携、10月15日に単独のアプリへと広がりました。アプリではウィジェット・予定の検索・複数の時間を選べるリマインダー・プッシュ通知が使え、LINEの友だちとの予定の共有もできます。
いきなり新しいサービスが生まれたのではなく、半年かけて少しずつ広がってきた機能です。流れをつかんでおくと、お客さまのスマホの中で何が起きているかが見えてきます。
- LINEの中のカレンダー機能として提供開始。トークの中の日付をタップすると予定作成の画面が開く。トークルームごとの共有カレンダーと、自分だけの個人用カレンダー
- スマートフォンのカレンダーとの連携に対応。LINEで作った予定と、スマートフォンに登録済みの予定をまとめて確認できるように
- 「LINEカレンダー」アプリの提供開始。予定の検索、ホーム画面のウィジェット、複数の時間を設定できるリマインダー、プッシュ通知、友だちへの予定の共有と参加・不参加の回答
10月15日のアプリで増えた5つのこと
プレスリリースで紹介されている主な機能は、予定の検索、ホーム画面のウィジェット、週の始まりや休日の曜日などの表示の設定、予定ごとの色分け、複数の時間を設定できるリマインダーです。カレンダーと当日の予定の一覧を1つの画面で見られ、予定はドラッグ&ドロップで別の日時へ動かせます。使うにはLINEアカウントでのログインが必要です。
お店の管理画面は、何も変わっていない
ここは誤解しやすいところです。LINEカレンダーはお客さま一人ひとりの予定管理の機能で、LINE公式アカウントの管理画面に新しいボタンが増えたわけではありません。10月16日時点で、お店側に申し込みや設定が必要だという案内はありません。お店に関係するのは「お客さまが、お店からのメッセージを予定に入れやすくなった」という一点です。
お客さまのスマホの中で、予約はどこに残るのか?
これまでお店の予約は、お店とのトークの中にしか残らないことがほとんどでした。LINEカレンダーでは、トークの日付をタップするか、メッセージを長押しして「カレンダー」を選ぶと、そのまま予定を作れます。予定はトークタブ右上のカレンダーの画面やアプリにまとまります。
お客さまの側から見ると、予約の日時の「置き場所」が変わりつつある、ということです。
- 予約の日時は、お店とのトークの中だけ
- 前日に思い出すには、トークをさかのぼる
- スマートフォンのカレンダーに入れるのは、手で打ち直す人だけ
- トークの日付をタップすると、日付が入った予定作成の画面が開く
- 長押しして「カレンダー」を選ぶと、メッセージの中身がタイトルに入る
- 予定はLINEのカレンダーの画面とアプリで、ほかの予定と並んで見える
リマインダーは「1時間前」と「前日の12時」
使い方ガイドによると、LINEの中で予定を作るときに選べるリマインダーは、時間を決めた予定なら1時間前、終日の予定なら前日の12時です(「なし」も選べます)。10月15日のアプリでは、複数の時間を設定できるリマインダーが加わりました。通知はお店からではなく、LINEの公式アカウント「Service Message」から届きます。
「長押しで予定」は、メッセージの1行目がタイトルになる
メッセージを長押しして「カレンダー」を選ぶと、メッセージの内容が予定のタイトルに自動で入ります。お客さまのカレンダーに「本日はご予約ありがとうございます。◯◯の…」と長い挨拶だけが並ぶのか、「◯◯美容室 カット 14:00」と並ぶのか。メッセージの書き出しが、そのまま予定の名前になると考えておくと、書き方の見直しどころが見えてきます。
お店からのLINEでも、日付はリンクになるのか?
10月16日時点の公式の案内には、LINE公式アカウントとのトークで日付がリンクになるかどうかは書かれていません。そこで、自分のお店のアカウントから自分のスマホへ予約確認を送り、リンクになるか・長押しで予定を作れるかを5分で確かめるのが確実です。
公式のガイドに書かれているのは「トークの中の日付をタップすると予定作成の画面が開く」ことと、「3月26日」という書き方の例だけです。どの書き方の日付が認識されるのか、お店のアカウントとのトークでも同じように動くのかは、公表されていません。推測で「お店のLINEも大丈夫です」とは言えないので、自分の目で確かめる手順を置いておきます。
確かめた結果ごとに、やることは変わる
もし日付がリンクになるなら、お客さまは1回タップするだけで予定を作れます。予約確認の書き方をそろえる価値が大きくなります。もしリンクにならなくても、長押しから予定を作れるなら、メッセージの書き出しを整えることに意味があります。どちらも出ないなら、いまはお客さまのカレンダーをあてにせず、お店からのリマインドを丁寧に送ることに集中すれば十分です。
スタッフのスマホでも1回試しておく
iPhoneとAndroidで画面が違うこともあります。予約の受付をするスタッフが複数いるお店なら、機種の違うスマホで1回ずつ試しておくと、お客さまに聞かれたときに「日付を押すとカレンダーに入りますよ」と自信を持って案内できます。
予約確認のメッセージは、どう書けばカレンダーに入れてもらいやすいのか?
1行目に「◯月◯日(曜日)◯時〜 店名 メニュー」を置き、挨拶はその下にまわすのがおすすめです。日付が見つけやすくなり、長押しで予定を作ったときのタイトルもわかりやすくなります。変更・キャンセルの連絡方法は最後に1行で添えます。
長い挨拶から始まる予約確認は、丁寧ですが、日時がどこにあるか探さないと見つかりません。カレンダーのことを抜きにしても、日時を一番上に置くだけでお客さまは読みやすくなります。業種ごとの見本を置いておきます。そのままコピーして、店名やメニューを入れ替えて使ってください。
ご予約ありがとうございます。上の日付を押すと、LINEのカレンダーに入れられます。
所要時間は2時間ほどです。
ご変更・キャンセルは、このトークに「変更」と送ってください。
ご予約を承りました。動きやすい服装でお越しください。
日付を押すか、このメッセージを長押しして「カレンダー」を選ぶと、予定に残せます。
ご都合が変わったら、前日までにこのトークでお知らせください。
ご予約ありがとうございます。幹事さまから参加の皆さまへ、このメッセージをそのまま転送していただけます。
人数の変更は、3日前までにこのトークでお知らせください。
「日付を押すと入れられます」は、確かめてから書く
見本の中の「上の日付を押すと、LINEのカレンダーに入れられます」という一文は、前の章の手順でリンクになると確かめられた場合だけ入れてください。動かない案内を書くと、かえってお客さまを迷わせます。確かめられなかったときは、この一文を消して「このメッセージを長押しして『カレンダー』を選ぶと予定に残せます」に置き換えるか、案内そのものを省きます。
予約を受けた直後の1通にだけ入れる
カレンダーの案内は、予約を受けた直後の確認メッセージに1回入れれば十分です。前日のリマインドや来店後のお礼にまで入れると、毎回同じ文が続いて読み飛ばされます。
お店のリマインドは、もういらなくなるのか?
いりつづけます。お客さまが予定を作るか、リマインダーを付けるかはお客さま次第で、通知もお店ではなく「Service Message」から届きます。変更やキャンセルの受け付け、持ち物や駐車場の案内まで届けられるのは、お店からの前日のリマインドだけです。
LINEカレンダーは、お店のリマインドの「代わり」ではなく「補助」と考えるのがちょうど良い位置づけです。役割を並べると違いがはっきりします。
| お客さまのLINEカレンダー | お店からの前日のリマインド | |
|---|---|---|
| 誰が決めるか | お客さま(予定を作るか、リマインダーを付けるか) | お店(全員に同じタイミングで送れる) |
| いつ届くか | 時間を決めた予定は1時間前、終日の予定は前日の12時など、お客さまが選んだ時間 | お店が決めた時間(前日の夕方など) |
| 誰から届くか | LINEの公式アカウント「Service Message」 | お店のLINE公式アカウント |
| 伝えられること | 予定のタイトルと日時 | 日時・持ち物・駐車場・変更やキャンセルの連絡方法 |
| 返信できるか | お店には届かない | そのトークで「変更したい」と返せる |
「1時間前」の通知は、お店にとっては遅いこともある
時間を決めた予定のリマインダーは、使い方ガイドでは1時間前です。お客さまが思い出すには役に立ちますが、その時点で「行けなくなった」と分かっても、お店がその枠を別のお客さまで埋めるのはむずかしい時間です。前日のうちに変更の連絡をもらえるのは、お店からの前日のリマインドの強みです。リマインドの文面に迷ったら、予約リマインドの例文をそのまま使えます。
自動で送れば、手間は増えない
前日のリマインドを毎日手で送っていると、閉店後の15分がそれだけで消えていきます。予約の情報から自動でリマインドを送る仕組みの考え方は、予約リマインドの自動メッセージのページにまとめています。忘れによる無断キャンセルが、自分のお店でどれくらいの損になっているかは、無断キャンセル損失計算で数字を入れるだけで試算できます。
全部のお店が、いま対応する必要はあるのか?
急いで仕組みを変える必要はありません。LINEカレンダーを使うかどうかはお客さま次第で、お店の側に新しい機能が増えたわけでもないからです。やっておく価値があるのは、予約確認の1行目を日時にすることと、5分のテスト送信の2つだけです。
新しい機能が出ると「対応しないと置いていかれる」と感じがちですが、今回の変化はお客さまの側で起きているものです。注意点も含めて、押さえておきたいことを整理します。
対応を後回しにしてよいお店
電話予約が中心で、LINEで予約確認を送っていないお店は、今回の変化の影響はほとんどありません。予約確認をLINEで送り始めるときに、今回の書き方を取り入れれば十分です。また、すでに予約確認の1行目が日時になっているお店は、テスト送信で動きを確かめるだけで終わります。
気をつけたい3つのこと
- お客さまのカレンダーをあてにして、お店の連絡を減らさない:アプリを更新していないお客さま、別のカレンダーを使うお客さまもいます。カレンダー機能はLINEアプリ26.3.0以上、スマートフォンのカレンダーとの同期は26.10.0以上で使えると案内されています
- 「カレンダーに入れてください」とお願いしすぎない:お客さまの予定の管理は、お客さまのものです。案内は「入れられます」と選択肢として伝えるくらいがちょうど良い距離です
- 個人の予定を聞き出さない:共有カレンダーはトークルームの参加者が内容を見たり変えたりできる機能です。お店がお客さまのグループに入って予定を管理するような使い方は考えなくて大丈夫です
今週のうちにやる2つ
1つ目は、この記事の手順で、自分のお店のアカウントから自分のスマホへ予約確認を1通送ってみること。2つ目は、予約確認の文面の1行目を「◯月◯日(曜日)◯時〜 店名 メニュー」に変えることです。どちらも費用はかからず、合わせて15分ほどで終わります。
LINEカレンダーのアプリは始まったばかりで、これから機能が増えたり、お店のアカウントとの関わり方が発表されたりする可能性もあります。新しい案内が出たら、この記事に追記してお知らせします。
よくある質問
LINEカレンダーのアプリは、お店側で何か申し込みや設定が必要ですか?
いりません。LINEカレンダーは、お客さま一人ひとりが自分のLINEアカウントで使う予定管理の機能です。LINE公式アカウントの管理画面に新しい設定が増えたという案内は、10月16日時点ではありません。お店がやることは、予約確認のメッセージの書き方を見直すことです。
お店から送った予約確認のLINEでも、日付をタップすれば予定に入りますか?
公式の使い方ガイドには「トークの中の日付をタップすると予定作成の画面が開く」とありますが、LINE公式アカウントとのトークが対象かどうかは書かれていません。自分のお店のアカウントから自分のスマホへテスト送信して、日付がリンクになるかを確かめてください。リンクにならなくても、メッセージを長押しして「カレンダー」から予定を作る方法が案内されています。
日付は「10/20」と「10月20日」のどちらで書けばいいですか?
公式の案内で例として挙げられているのは「3月26日」のような書き方です。どの書き方が認識されるかは公表されていないので、迷ったら「10月20日(火)14:00」のように、月・日・曜日・時刻をそろえて書くのが無難です。お客さまが読み間違えにくい書き方でもあります。
お客さまのカレンダーにリマインダーがあるなら、お店の前日のリマインドは送らなくていいですか?
続けてください。お客さまが予定を作るかどうか、リマインダーを付けるかどうかは、お客さまが決めることです。リマインダーの通知も、お店からではなくLINEの公式アカウント「Service Message」から届きます。変更やキャンセルの連絡先を伝えられるのは、お店からのメッセージだけです。
LINEカレンダーにお店の予約を自動で入れることはできますか?
10月16日時点で、お店のLINE公式アカウントや予約の仕組みから、お客さまのLINEカレンダーへ予定を自動で入れる方法は案内されていません。いまできるのは、お客さまが自分で予定に入れやすい書き方でメッセージを送ることです。新しい連携が発表されたら、この記事に追記します。
共有カレンダーで、お客さまのグループに予定を入れてもらうことはできますか?
共有カレンダーはトークルームごとの機能で、参加者は予定の内容を確認・変更でき、作成や変更のたびにトークルームに通知が届きます。お客さま同士のグループ(宴会の幹事さんと参加者など)で日程を共有するのには向いていますが、お店がお客さまのグループに入って使うものではありません。
LINEカレンダーは、すべてのお客さまが使えますか?
LINEの中のカレンダー機能は、LINEアプリのバージョン26.3.0以上で使えます。スマートフォンのカレンダーとの同期は26.10.0以上です。アプリを更新していないお客さまや、別のカレンダーを使っているお客さまもいるので、カレンダーに入れてもらう前提でお店の連絡を減らすのはおすすめしません。
出典・参考(2026年10月16日時点)
- LINEヤフー プレスリリース「『LINEカレンダー』アプリを提供開始」(2026年10月15日)
- LINEヤフー プレスリリース「『LINE』で『LINEカレンダー』を提供開始へ」(2026年2月26日)
- LINEみんなの使い方ガイド「『LINE カレンダー』を利用する」
記事の内容は2026年10月16日時点の情報です。最新の仕様・料金は各公式サイトでご確認ください。