ChatGPTでLINE配信文を作るには?お店がそのまま使える頼み方と直し方

先に結論
ChatGPTでLINE配信文を作るときは、「業種・読む人・伝えたいこと・長さ・口調」の5つを入れて、3案出してもらうのがコツです。 情報が少ないと、どのお店にも当てはまる文章になり、結局ほとんど書き直すことになります。
出てきた文章は、次の3点を人が確かめてから送ります。
- 日付・価格・営業時間などの事実が合っているか
- 効果や結果を言い切る表現(「〜になれます」「〜が良くなります」など)がないか
- 最初の1〜2行で、何のお知らせかがわかるか
お客さまの名前や来店履歴はChatGPTに入れず、「〇〇様」のように空けておきましょう。
まずは、この頼み方をそのままChatGPTに貼ってみてください。
これだけで、あなたのお店の定休日のお知らせが3案出てきます。いちばん近いものを選び、言い回しを少し直せば完成です。
「配信文を考えるのに毎回30分かかる」「何を書けばいいか、白紙の前で手が止まる」。LINE公式アカウントを使っている美容室・飲食店・整体・教室の店長さんから、よく聞く悩みです。この記事では、ChatGPTで配信文を作るときの頼み方の型と、よくある5つの場面の見本、そして出てきた文章の直し方をまとめます。
ChatGPTに配信文を頼むと、どこまで任せられるのか?
任せられるのは「たたき台づくり」までです。どんな言葉で書くか、どう並べるかはChatGPTが得意ですが、何を・いつ・誰に送るかを決めるのはお店です。日付や価格の確認、送るかどうかの判断も、最後は人が担います。
役割を分けておくと、ChatGPTの使い方がぶれません。
- 何を伝えるか(定休日・空き枠・新メニュー)
- 誰に送るか(全員か、一部の人か)
- いつ送るか(曜日・時間帯)
- 日付・価格・条件が正しいか
- 言い回しを3案考える
- 長さを整える(200字以内など)
- 口調をそろえる(やわらかく・丁寧に)
- 見出しの1行目を考える
白紙の30分が、選んで直す10分になる
白紙から書くと30分かかる配信文も、3案の下書きがあれば、選んで直すだけで10分ほどになります。月に4回配信するお店なら、1回あたり20分短くなるだけで月80分。浮いた時間を、写真を撮ったり、送る相手を考えたりする時間に回せます。
LINEならではの読まれ方は、こちらから伝える
ChatGPTは、メールのお知らせもLINEの配信文も、同じような文章で書きがちです。でもLINEは、スマホの通知やトークの一覧で、最初の数十文字だけを見て開くかどうかが決まります。「〇〇サロンです。いつもありがとうございます」から始まると、肝心の用件が見えません。「最初の1行で、何のお知らせかがわかるように」と頼みに入れるのは、このためです。
ChatGPTに渡すべき「5つの材料」は何か?
ChatGPTに渡す材料は、業種・読む人・伝えたいこと・長さ・口調の5つです。この5つが入っていないと、どこのお店にも当てはまる文章になります。とくに「伝えたいこと」は、日付や条件まで具体的に書くほど、直す手間が減ります。
| 材料 | 書き方の例 | 抜けると起きること |
|---|---|---|
| 業種 | 駅前の小さな美容室/住宅街の整体院 | 硬い会社のお知らせのような文章になる |
| 読む人 | 常連さん中心/初めて来た人 | 知っていることを長々と説明してしまう |
| 伝えたいこと | 10月14日・15日は定休日。16日午前に空き | 日付が入らず、何のお知らせかわからない |
| 長さ | 200字以内/3行で | スクロールしないと読めない長文になる |
| 口調 | やわらかく。絵文字は1つまで | 絵文字だらけ、またはよそよそしい文章に |
「してほしくないこと」を1行足すと、直す手間が減る
5つの材料に加えて、「使わないでほしい言葉」を1行足しておくと便利です。たとえば「効果や結果を言い切る言葉は使わない」「割引率は書かない」「施術の効果を約束しない」。整体・エステ・ジムのお店は、とくにこの1行を入れておきましょう。
そのまま使える頼み方は、どう書けばいいのか?
冒頭の見本の「伝えたいこと」の行を差し替えれば、ほとんどの場面に使えます。ここでは、小さなお店でよく配信する5つの場面ごとに、差し替える1行の例を紹介します。〈 〉の中を、あなたのお店の内容に変えてください。
- 定休日・臨時休業:〈11月3日は臨時休業。前後の日は通常どおり営業〉
- 空き枠のお知らせ:〈今週土曜の14時と16時に空きが出ました。先着順〉
- 季節のメニュー:〈10月からさつまいもとほうじ茶のパフェを始めます。数量限定〉
- 来店のお礼:〈初めて来てくれたお客さまへのお礼。次回の予約はLINEからできることも伝える〉
- 久しぶりのお客さま:〈3か月以上来ていないお客さまへ。売り込みにならないように、季節のあいさつと近況を〉
「来店のお礼」は、名前を空けた形で作る
来店のお礼を送るときに、お客さまの名前をChatGPTに入れる必要はありません。「〇〇様」と空けた形で作っておけば、同じ文章を何人にも使えます。ChatGPTが出した下書きの一例です。
「空き枠のお知らせ」は、日時と締め切りで反応が変わる
空き枠のお知らせは、ChatGPTに任せると「ぜひお気軽にご予約ください」のような、ふんわりした文章になりがちです。日時・枠の数・予約の方法・締め切りの4つを「伝えたいこと」に入れておくと、読んだ人がすぐ動ける文章になります。
- 日時:今週土曜の14時と16時
- 枠の数:各1名
- 予約の方法:このトークに「14時」か「16時」と送るだけ
- 締め切り:金曜の20時まで(埋まりしだい終了)
飲食店なら「今夜のカウンター2席」、ネイルサロンなら「明日の午前1枠」のように、業種が変わっても同じ4つで作れます。
「久しぶりのお客さま」は、割引より近況を
しばらく来ていないお客さまに、いきなり割引のお知らせを送ると、売り込みに感じられることがあります。ChatGPTには「売り込みにならないように」「季節のあいさつから始めて」と頼みましょう。割引をつけるかどうかは、お店が決めることです。
整体院なら「朝晩が冷えてきましたね。季節の変わり目で、体のこわばりが気になる方も増える時期です。ご予約はいつでもこのトークからどうぞ」くらいの距離感で十分です。月に1回の近況として送るなら、売り込みに感じられにくくなります。
出てきた文章は、どこを直せばいいのか?
直すところは、事実・言い切り・最初の1行の3つです。日付や価格はChatGPTが間違えることがあり、「〜になれます」のような言い切りが混ざることもあります。最後に、スマホで最初の1〜2行だけ読んで、何のお知らせかがわかるかを確かめます。
送る前の確認を、チェックリストにしておきます。スタッフが配信文を作るお店は、この5つを紙に書いてレジ横に貼っておくと便利です。
- [日付] 日付と曜日が合っているか(10月14日は火曜日か)
- [価格] 価格・割引・期間が、お店で決めたとおりか
- [言い切り] 効果や結果を約束する言葉(「〜になれます」「〜が良くなります」など)がないか
- [最初の1行] スマホで開いたとき、最初の1〜2行で内容がわかるか
- [絵文字] 絵文字や「!」が多すぎないか
直す前と直した後を比べると、見るところがわかる
ChatGPTの下書きを、店長さんが直した例です。どこを直したかを見ると、チェックするところがつかめます。
| 直す前(ChatGPTの下書き) | 直した後 | 直した理由 |
|---|---|---|
| 平素より格別のご愛顧を賜り… | いつもありがとうございます。 | 常連さんには硬すぎる |
| 10月14日(水)は定休日です | 10月14日(火)は定休日です | 曜日の間違い |
| 最高の仕上がりをお約束します | 仕上がりのご相談も、お気軽にどうぞ | 結果の約束は削る |
| ぜひぜひお待ちしております!! | お待ちしています。 | 「!」の重ねすぎ |
整体・エステは、効果を約束する表現に要注意
整体・鍼灸・エステ・ジムのお店では、ChatGPTが施術の効果を言い切る表現を書くことがあります。お客さまの体の状態は一人ひとり違います。配信文は「予約・連絡・お店の近況」を伝えるものと考え、効果を約束する言葉は削りましょう。
毎回同じ頼み方を書かずに済ませるには?
お店の前提(業種・場所・口調・使わない言葉)を短い文章にして保存し、毎回最初に貼るのがいちばん手軽です。ChatGPTの「プロジェクト」に指示として入れておく方法もあります。自分専用のGPTを新しく作るのは、今はおすすめしません。
保存しておく「お店の前提」の例です。
- うちは〈住宅街の整体院〉。お客さまは30〜60代の常連さんが中心
- 文章はやわらかく、丁寧すぎない。絵文字は1つまで
- 効果や結果を言い切る言葉や、施術の効果を約束する言葉は使わない
- 予約は、LINEのメニューの「予約する」から
カスタムGPTは12月11日に終わる予定、プロジェクトかメモで代用
以前は、こうした前提を入れた「自分専用のGPT(GPTs)」を作る方法がよく紹介されていました。しかしOpenAIは、カスタムGPTを2026年12月11日に提供終了する予定だと案内しています。無料・Go・Plus・Proの個人向けアカウントでは、新しいGPTを作ることもすでにできません。
ChatGPTの「プロジェクト」は、チャットやファイル、指示をまとめておける機能で、無料プランを含む各プランで使えるとされています。GoogleのGeminiを使うなら、指示を保存して使い回せる「Gem」があります。どれも難しければ、スマホのメモアプリに保存しておくだけで十分です。
送る相手やタイミングも、ChatGPTに決めてもらえるのか?
決めてもらうのではなく、考えるための相談相手として使うのがちょうど良い使い方です。送る相手やタイミングは、あなたのお店の予約の入り方やお客さまの来店の間隔で決まります。その数字を持っているのはお店だけです。
たとえば「火曜の午前が空きやすい美容室は、何曜日の何時に空き枠のお知らせを送るといいか、考え方を3つ教えて」と聞けば、考えるきっかけはもらえます。ただ、最後は、実際に送ってみて予約が入ったかどうかで判断しましょう。
回数を増やすと、通数と費用も増える
LINE公式アカウントのメッセージ配信は、送った回数と送った人数をかけた数が通数になります。友だち500人に月4回送れば、500人×4回で2,000通です。ChatGPTで文章づくりが楽になると回数を増やしたくなりますが、プランによっては無料の通数を超えることもあります。全員に同じ内容を送る回数を増やすより、内容に合う人だけに送る方が、通数も抑えられ、読まれやすくなります。
配信文に、お客さまの名前や来店履歴を入れてもいいのか?
ChatGPTには、お客さまの名前・来店履歴・カルテの内容を入れないのが基本です。個人情報保護委員会も、事業者が生成AIに個人情報を入力するときは慎重に確認するよう呼びかけています。名前は空けて作り、送るときにお店側で入れましょう。
個人情報保護委員会は2023年6月の注意喚起で、事業者が本人の同意なく個人データを生成AIに入力し、それが返事を作る以外の目的で使われた場合、法律に違反するおそれがあるとしています。入力するなら、サービス側がそのデータを機械学習に使わないことなどを十分に確認する必要があります。
設定の確認と「入れない」はセットで
個人向けのChatGPTでは、設定の「データコントロール」にある「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにすると、それ以降の会話は学習に使われないとOpenAIは案内しています。ただ、設定をオフにしても、お客さまの情報は入れないのが基本です。
来店の履歴に合わせて送る相手を分けたいときは、ChatGPTではなく、LINE公式アカウントや予約・顧客管理の仕組みの中で行います。お客さまの情報をまとめて扱う方法は、顧客管理の機能のページで紹介しています。配信そのものに手が回らないお店は、LINEを運用する時間がないときも参考にしてください。
ChatGPTに言葉づくりを任せ、お店は「何を・誰に・いつ」を考える。この分担ができると、配信は続けやすくなります。
よくある質問
ChatGPTが作ったLINE配信文を、そのまま送ってもいいですか?
送る前に人が読み直すのが前提です。日付や価格が間違っていたり、実際にはしていないサービスが書かれていたりすることがあります。お店の名前で届く文章なので、最後は店長さんが確認してから送りましょう。
配信文に、お客さまの名前を入れてもらってもいいですか?
ChatGPTにはお客さまの名前を入力せず、「〇〇様」のように空けた形で作るのが安全です。個人情報保護委員会は、事業者が生成AIに個人情報を入力するときは、利用目的の範囲内かや、入力した情報が機械学習に使われないかなどを十分に確認するよう注意を呼びかけています。
配信文はどれくらいの長さがいいですか?
お店のお知らせなら、スマホの画面をスクロールせずに読める長さが目安です。頼むときに「200字以内」のように文字数を指定すると、長くなりすぎるのを防げます。大事なことは最初の1〜2行に入れてもらいましょう。
毎回同じ説明を書くのが面倒です。いい方法はありますか?
お店の前提(業種・場所・口調・絵文字の数など)を文章にしてメモアプリに保存しておき、毎回最初に貼るのが手軽です。ChatGPTの「プロジェクト」に指示として入れておく方法もあります。カスタムGPTは2026年12月11日に提供終了の予定とOpenAIが案内しているので、新しく作るのはおすすめしません。
ChatGPTの代わりにGeminiを使っても同じですか?
頼み方の考え方は同じです。GeminiにもGemという、指示を保存して使い回せる機能があります。どちらを使う場合も、入力した情報の扱いに関する設定を先に確認してください。
配信の回数を増やせば、予約は増えますか?
回数を増やすだけでは、ブロックが増えることもあります。LINE公式アカウントは、送った回数と送った人数をかけた数が通数になるので、費用にも関わります。ChatGPTで文章づくりが楽になっても、送る相手と回数は別に考えましょう。
出典・参考(2026年9月26日時点)
- 個人情報保護委員会「生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について」(2023年6月2日)
- OpenAI Help Center「Data controls in ChatGPT」
- OpenAI Help Center「Custom GPT retirement and migration FAQ」
- OpenAI Help Center「Projects in ChatGPT」
- Gemini アプリ ヘルプ「カスタム Gem 作成のヒント」
- LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント」(通数に数えられるメッセージ)
記事の内容は2026年9月26日時点の情報です。最新の仕様・料金は各公式サイトでご確認ください。